リレー小説4
<Rel4.yami1>
「……久し振り…だね」
「ええ、全く以って。
今は『闇』と名乗っているそうですわね?リライ」
「…ふっ……其の意味、あなた達なら解るでしょ?
『忌まわしき腐敗の種子』達になら…ね」
「くすくす…酷い言い様ですわね。
確かに大元は腐り切った塵芥でしたけれども」
「あなた達と何処が違うというの?」
「其れを言うなら貴方も大差はありませんわね。
『闇』…ふふ、『影』の方がお似合いですわ。
ゼペートレイネから聞きましたわよ?
あんな出来損ないを弄んで、自分がオルトノアを超えたと錯覚しているようですけれど、
所詮は真実という光に逃げ惑う哀れな『影』ですわ。くすくす」
「何とでも言って。私の想いは損なわれないもの。
あなた達をこの世から細胞の一欠けらも残さず滅するという決意には…ね」
「くすくす…活きの良い事。
我等は樹の果実を喰らい尽くす大いなる鷲…
家畜ごときが眼にする事すら叶わない遥か頂に君臨せしフレースヴェルグ。
お前など及びもつかぬ天の高みに座する存在である事を識れ。
そして我等の前に傅いて懺悔しろ。其の無意味な足掻きの数々を嘲嗤ってやろう」
「…ふっ……なら、あなた達を其の頂から引き摺り下ろしてあげる。
紛い物の塔を打ち滅ぼし、無様に地べたを這い蹲るあなた達を見下ろしてあげる」
執筆者…is-lies