リレー小説4
<Rel4.ニューラーズ2>
リゼルハンク本社
「良いんですか?あんな勝手を許して」
「予想の範囲内ですよ。其れに残す餌は盛大にとの事です」
「ふぅん、そんなにする程の価値があれにありますかねぇ…。 ………もう僕達の力だけで十分なんじゃありませんか?」
「ありません。実際十分なら……」
「あぁ…そっか。こんな事する必要ありませんものね」
「そうです。其れに奴が主権を握っている以上は完璧足り得ません。 力…其れは惰性で引き継がれるものでもなく、 霞の様な運命に選ばれた者が持つものでもなく、 或いは欲望という底無し沼に意味も無く投げ込まれるものでもなく、 真に必要としている者のみが手にする事を許されるのです。 間違っても奴が掌握する様な事があってはなりません」
「そりゃもう耳にタコ踊り。其れで交換の件はどうします?」
「データは?新旧共に」
「あ、はい。ちょっと待って下さい。こっちが新規の」
ESampleDate
ESample-2 摂取場所…北アテネ コーポ「ラ・ベルニウム」 EP…18,349(C)
LE…ExperimentalModel2予定 CoodName…未定
衰弱している。迅速な移植が望ましい。
「年齢的にこっちがBEありそうなんで有望ですね。 そして、こっちが前のです。近々我々の管理下に置かれるのでやり易いのはこっちですね」
ESampleDate
ESample-1 摂取場所…アテネ北西部 アテネ第7研究所 EP…15,721(C)
LE…ExperimentalModel1 CoodName…Brunhilde
配備履歴…タカチ魔導研究所(ESample未搭載) アテネ第7研究所
「……前の物で十分ですね。準備に掛かって下さい」
執筆者…is-lies