リレー小説4
<Rel4.デルキュリオス1>

 

火星某所のとある室内にて
大量の古い書物が入った本棚の列。壁に掛けられた火星の地図らしき紙。
機械の部品の入ったケースの列。そして何台ものパソコン等の端末。
そういった物が置かれた部屋の一番奥のテーブルの前で二人の男が話をしていた。
一方は蒼髪の男性、もう一人は長身で茶色いベストを着ていた。
「そうか、あの写しは役に立ったか。」
「・・・ああ。」
「んで、どうだったんだ?例の封印とやらは解けんのか?」
「いや・・・まだ無理だな。データ不足だ。・・・前よりはマシだがな。」
そうか、とベストの男は一言言うと、目の前で湯気を立てていたコーヒーを一杯啜った。
「前々から疑問に思ってたんだが・・・」
ベストの男の顔が急に真顔になる。
「・・・何だ?」
「何でお前は其処まで封印された能力に拘る?」
「・・・。」
「お前はそのまんまでも十分強いんだぜ?
 そりゃ、今の御時世、物騒かもしれんが、それだけあればとりあえずはやってけるだろ。
 何故其処まで拘る?」
「・・・。」
「それともう一つ。何故お前の能力は封印されているんだ?其処までするような程危険な能力なのか?」
その言葉に蒼髪の男は黙り込んでいたが、一つ、大きな溜息をつくと、顔を上げた。
「・・・やはり、隠す訳にはいかないか・・・判った。全てを話そう。」
そして彼は語り始める。 
執筆者…鋭殻様
inserted by FC2 system