リレー小説3
<Rel3.H・F1>

 

  オリュンポス山脈・遺跡内部

 

「今・・・何て言ったペン・・・?」
「エドワード君に資料を一部渡しました」 
ペンギン太郎の質問にさらりと笑顔で返すH・Fと呼ばれる男。後ろに何故か翠羽。 
ペンギン太郎の後ろで数人が唖然としている。
もちろん、彼らはSeventh Trumpetの幹部達だ。
ペンギン太郎が怒りで肩を震わせる(って肩あるのか?)。 
「・・・り、理由は?ちゃんとした理由がなければ殺すペン・・・」
「だって彼や僕はSFESに属していないし、別に資料を一部コピーして渡してもいいでしょう?
 それに就職にも使えるし」
「そーゆー問題じゃないペン!!」
「大丈夫ですよ。資料はメンバー構成だけですから」
「だ、だから・・・」
「それにメンバー構成のほんの一部だし」
「・・・殺してもいいかペン?」
「ダメです」
「・・・」
「安心してください。シルシュレイさんの能力の盗聴で・・・あれ?壊されてる?あらら、気付かれましたか」
「・・・♯」 
怒りが頂点に達しそうになったところで、阿呆らしくなったので質問を変えた。
「・・・そういえば、相手が『青』達だと知って戦おうとしたペンね?あれはどういうつもりペン?」
「彼の能力であるバーサークがほしかったんです」 
もう怒る気力も無くしたペンギン太郎だった。
「それじゃあ僕はこれで。確か遺跡の調査は明日でしたよね?」
執筆者…夜空屋様
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