リレー小説3
<Rel3.エドワード1>

 

『青』は少し出掛けて来ると言い残して出て行き、
エドワードもシェリアも何をする訳でもなく居間で寛いでいた。
「エドさん、それ何やの?」 
「消音装置。銃声を小さくするヤツだ」 
シェリアはエドワードの妙な作業に興味があるらしい。 
エドワードがその長銃に何か付ける度に質問を投げかける。 
質問されてる方は銃の説明が好きらしい。全ての質問に答えている。
「そういえばエドさんて歳幾つくらいやの?」 
いきなり質問を変えるシェリア。 
エドワードはいたって普通に返答した。 
「シェリアさん、だったか?アンタは?」 
「うち?19くらいや」
「・・・」
急に黙った。 
「え・・・と、うち何か悪いコト・・・」 
「俺、アンタより年下・・・」 
「えぇ!ホンマ!?」 
お、意外な事実が発覚。
コンコン
「あ、お客さん?」 
シェリアが立ち上がろうとしたが、エドワードがそれを止めた。 
「エドさん?」 
「・・・殺気だ。異様に強い奴だ。少なくとも・・・マトモな仕事じゃない」 
そう言って銃をコートの中に隠す。
扉が開く。 
入ってきたのは灰色の髪の男だった。 
黒いコートを着ており、腰に剣を下げている。 
その異様に冷たい赤銅の眼が、その男が普通の人間でないことを物語っている。
「樹川礼一という男を捜している。
 報酬は前金5,000UD、成功報酬で2万・・・どうだ?」
エドワードはその名前に驚愕し、シェリアはきょとんとして、 
「そういえばエドさん、キガワって・・・」 
思わず口にした。
そして、一瞬で男に首を掴まれた。 
「うあっっ!」 
「・・・アイツを知っているのか?」 
冷たい眼でシェリアを見る。 
「おい!何やってんだ!」 
エドワードがその手を離させようとしたが、何かに吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた。 
男はシェリアの首を離すと、今度は髪を掴み、言い放った。
「あの野郎について知ってるなら全部教えろ。報酬は渡す」 
「・・・ぅ、でも・・・うちはエドさんが言ってた名前を聞いただけだし・・・ていうか手離してや・・・痛い・・・」 
男がその手を放した途端、シェリアの体が床に倒れる。
次の瞬間、男の頭には銃口が突きつけられていた。 
「随分穏やかじゃない客だな。・・・樹川は俺を助けてくれただけだ。今何処にいるかは知らん」 
男の視線がエドワードの方に向けられる。 
異常な、憎悪の眼だった。
「・・・お前、アイツが何をやったか知ってるか?」 
「知らん。それが?」
男が冷たく笑った。 
「アイツはな・・・実の母親を殺したんだ。 
アイツと・・・俺の母親をな」
執筆者…夜空屋様
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