リレー小説3
<Rel3.『青』11>

 

《…と、見られており、
 リゼルハンク社及び法王庁とは無関係の、 
 私怨絡みの犯行として背後関係の調査を進め、 
 また同時に、時田・団子朗(ときただんごろう)さんと 
 夜海・暦(ようみこよみ)さん、孤児5名の行方を捜しています。 

 続いてのニュースです。 
 昨夜、火星文化遺産庁からオリュンポス遺跡を譲り受けたSeventhTrumpetは、 
 この遺跡を正式に『カナン』と名付け、 
 法王庁へ聖地認定を申請する旨を本日、午前10時に発表しました。  
 サミュエル・スタンダード大司教は、 
 イオルコスと平行して整備を進めたいと話しております。 

 続いてのニュースです。 
 本日、午前6時30分時に、 
 プロギルドによるクノッソス海調査が始まりました。 
 併し屯する海生動物や、結晶の妨害効果により、 
 思う様に進める事が出来ていないとの事です。 
 白水・東雲(はくすいとううん)プロギルドマスターは、 
 火星帝国とより連携し、現状を打破したいとコメントしました。 

 続いてのニュースです。 
 本日、午前8時に、 
 南アテネ湾岸倉庫から男性3人の遺体が発見されました。 
 遺体は破損が著しく身元判別は難航する見通しで、 
 警察は引き続き第一発見者から事情聴取を行……》

 

睨む様にしてTVのニュースを眺めているのは『青』。 
ニュースが終わるとチャンネルを変えて別のニュースを… 
何処でもニュースがやっていなければ、手元の新聞に目を這わす。 
今朝からずっとこの調子だ。 
帰って来ないイルヴの事が余程心配なのだろう。
ガチャ
ドアの開く音… 
一番過敏に反応したのは無論『青』である。 
直ぐにカウンターへ駆け付けると、 
入り口に立っているイルヴの姿が確認出来た。
「あ、イルヴさん!何処まで行ってたんだよ!? 
 皆心配してたんだぜ?」
「ああ、済まなかったな。少々長引いた。 
 ……少し疲れた……ワシは二階で休んでいる。 
 …そうだ、資料を返しておくぞ。借りっ放しで悪かったな」
「?」 
シェリアは背筋に何か悪寒を感じた。 
こんなことがある日に限って、あまりいいことは起きない。 
「不吉やねー・・・」 
そう呟いて、読み途中の雑誌を再び読み始めた。
執筆者…is-lies、夜空屋様
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