リレー小説2
<Rel2.タカチマン2>

 

「ここが地球…」
「ふぅ、疲れたの〜」
「…ゆっくりしている暇はない。早くリュージの所へ…」
「ええっ、そんな殺生な!おみやげ見させてな」
ジョニーはガッカリした表情だ。
「…5分だけだ」
「おおきに〜」
ジョニーは土産物店へ走る。
タカチマンとナオキングは椅子に腰掛け、待つ事にした。
「…」
「な、なんですそれ?!」
タカチマンが持っているものに気付き、ナオキングが問う。
「『携帯非常食、白米』。略して『おこめさん』だ」
「………。
 …い、いつのまにそんなものを…」
「新発明品だ。空腹時に役に立つ。
 他に『やきめしさん』『そばめしさん』『キムチさん』等が…」
「…いえ、結構です」
ナオキングは苦笑する。
一方のタカチマンは、おこめさんに茶漬けの素と湯をかけ、
茶漬けを食している。
タカチマンが茶漬けを食べ終わった頃、ジョニーが戻ってきた。
「いやぁ〜、ええもんあるわ〜」
ジョニーは土産物の袋を複数、手に持っていた。
口には『とろけるチーズEX』なる商品がほおばられていた。
「…行くぞ」

 

3人が宙港を後にする時のことだった。
…途中、狐を連れた少年にすれ違った。
「つい〜ん」
「…」
「(つ、つい〜ん?!
  …地球って、こんな鳴き声の狐もいるのか…。オロオロ) 」
「ふむ、このチーズはなかなかいけるわ〜」
ジョニーはチーズを食べ続けている。ノンキなものである。
…そして、3人はリュージのもとへと向かったのであった。
執筆者…ごんぎつね様

タカチマン、ナオキング、ジョニーの3人は、
東日本、リュージのもとへと向かっていた。
「地球の景色もいいものですね」
「そやろ?だから、この星は汚したらあかん」
「…」
タカチマンは無言のまま歩き続けていた。そんな彼にジョニーが問う。
「なあ、あとどんくらいで着くんや?その場所。
 もう、かなり歩いてるやん。疲れるわ」
「…あと30分ほどの距離だ。歩け」
「はうう…」
ジョニーの気持ちもわからないでもない。
既に3人は2時間以上歩き続けていた。
「確かに…疲れますね。風景が良いのでまだ良いですけど」
と、其の時、3人の目前に、謎の物体が現れた。
紺色の体…鯨とイルカの体が合わさったような変な形、ヒレ。
赤く光る目に、頭から突き出た長いツノ。
そして宙に浮く体。謎な威圧感が…ある意味あった。
「な、なんですこれ…。地球の怪物ですか?!」
「じいちゃんが言っとった
 『たまに変なヤツが出現する』ってな」
「…先を急ぐぞ」
「は、はい…」
3人はその怪物を横目に見ながら、その場所を通り過ぎる。…が、
「こらーーー!!無視すな!!!!」
「しゃ、喋った?!」
「フフフフフ…、俺の名を聞いて驚くな!
 俺様の名は…!『激死王ンェンョマ』だ!!!」
「…」
「…」
「…」
タカチマンは無視し続け、歩行中であった。
「どうだっ!驚いたかっ!」
「…ん〜いや〜、別に。迫力ないし」
「なんだと!驚かないと言うのか!けしからん!驚け!!」
「そう言われましても…ねぇ」
「うん」
ナオキングとジョニーは顔を見合わせ、呆れている。
「…くそ〜…この俺様をコケにしやがって…
 ゆるさん!なんとしても殺す!!!」
執筆者…ごんぎつね様
「…っ!やる気かいな!!」
「貴様らには勿体無い…そう、
 『ゴキブリに餌』と言うことわざがあるな…」
「ありませんよ」
「またか!なんだその寒い反応は!
 なんとしても殺す!!!
 くらえっ!!超撃死アタックボンバァ!!!!」
そう叫ぶとンェンョマは空高く飛び上がった!!!
…と思うとすぐに落下してきた。推定飛距離2メートル。
ズガァァァァァン!!!!!
「なぬ!?」
「うわっ!!」
その衝撃に地面が揺れた。ナオキングとジョニーは尻餅をつく。
「グハハハハ!どうだまいったか!!」
なおもンェンョマの地震攻撃は続く。
ナオキングとジョニーはまともに動けない状態だ。
「タカチマンさんっ!!何とかしてくださいよ!」
無視し続け歩き続けていたタカチマン(距離50m)に向かってナオキングが叫ぶ。
その声にタカチマンが振り向いた。
そして、銃を構えたのだった…。
「どーうーしーたー!もっと近付いて来い〜〜!!!…ぜえぜえ」
50m先にいるタカチマンに向かってンェンョマは叫ぶ。
「近付いて来いって言ってるだろ〜〜〜!!!!
 叫ぶのも…ハァハァ…疲れるんだ…!!
 俺は…ハァ…肺が…弱いんだよっ!!!!…ぜえぜえ」
そんな言葉に耳を傾けず、タカチマンは狙いを定める。
「…死ね」
「え?なんか言っ…はぐ!
 はぁぁぁ〜〜ぐぐぐぐ…よ、よよよくももももばぁっ…
 アディオス、アミーゴ〜〜〜!!!ゴフッ
タカチマンの撃った魔法弾がンェンョマの体を貫いた。
ンェンョマは黄色い汚らしい血を吐きながらその場に倒れ、動かなくなった。
「…」
「…凄い」
「…バーニング・ホイールの足元にも及ばん…ザコだったな」
3人は再び歩き始めた。
そして、…28分7秒後、リュージの店の前へと辿りついた。
「…ここだ」 
扉を開け、中に入る一同。
執筆者…ごんぎつね様

中には7人程居り、どうも未成年が多い様だ。
床には割れたガラスが散乱している。
「……幾らなんでも散らかし過ぎだ」
奥にいた親父臭い男に向かって呆れた様に言うタカチマン。
「あ…あんたは…タカチマンか!?」
「久し振りだ。リュージ
親父臭い男ことリュージが驚きと喜びの混じった様な表情になる。
「御知り合いですか?」
店主の近くにいた茶髪の少女がリュージに問う。
薙刀か何かの入っているであろう包みを背負っている様がアンバランスだ。
「ああ。紹介するぜ。俺の故友、タカチマンだ!」
「あ〜!知ってます知ってます〜!
 前、店長が言っていた『変人博士』の事ですよね?」
カウンター側に居たエプロン姿のバイト少女の言葉に
リュージの表情が凍り付いた。カクカクと首を回して件の少女を見る。
「り…『リエ』……おまへ……」
リエと呼ばれたバイト少女は何の事か解らぬ様で、首を傾げるばかりだ。
「………」
「ま…まあ、良いだろ?其れよりアンタの用件は?」
リエの言を有耶無耶にする様、勢い付けて話すリュージ。
「…タカチマンさん……大丈夫なんですか?」
流石に不安になって来たであろうナオキングの問いには答えず、タカチマンは用件を告げる。
「お前が以前、遊びでやっていた削除跡の解析を頼みたい」
そう言って精神操作チップを差し出す。
「…ちゅーか……俺が其の遊びしたのって…
 お前の研究所見に行った時だったような……」
たらりと汗を流すリュージに、何の事かと問うタカチマン。
「だーかーら!火星にあるお前ントコの施設じゃないと出来ねーつーの!」
「私の研究所に来てくれ」
「嫌だ」
即答
「大体、この店の事だって…」
「金ならある」
「乗った」
即答
執筆者…is-lies
「火星からの来客ねえ・・・偶然だな、こりゃ」
「ああ、俺も火星へ向かう」
ノートパソコンのキーボードを叩いている男が話す。そばには銃を持った少年がいる。
「だったらリュージ、バイトの女も連れてくだろ? 店に残してると後先不安だしな。
 それに俺が残ってても商売がわかんねー。だからと言って行く当ても無い。お前らについていくぜ」
「分かってるじゃねーか、『ジード』。
 あっちに着いたら『キムラ』の方と俺の方に分かれるぜ。いいな、キムラ?」
「承諾」
銃を持っている少年ことキムラが答える。
「よし、決定。しばらく臨時休業だな」
と言いつつリュージが扉に臨時休業の札を掛けてガレージへ向かう。
「賑やかになりそうだな・・・」

 

しばらくして、馬鹿でかいエンジン音が鳴り響く。
店の前にはトラックが出ている。トラックの窓からリュージが顔を出す。
「全員荷台のほうに乗りな。アクシデントが起きても対応できる!」
「では乗りましょう」
茶髪の少女がトラックに乗り込もうとするがタカチマンがそれを止める。
「………お前達は?」
少女が答える。
『敷往路メイ』と申します。後ろの2人はハチタクヤです」
キムラが言う。
「俺の依頼人だ。それだけ」
「依頼人?…ならお前は何者だ」
タカチマンが問い返す。
「暗殺請負人、キムラだ。殺って欲しい奴がいたら俺に頼みな」
簡単な自己紹介を済ませながら荷台に乗り込むキムラ。
「殺って欲しい奴…な・・・」
タカチマンは考え込んでいる。
「おい!置いてくぞ!」
タカチマン一向以外全員乗り込んでいる。
タカチマン達はいそいそとトラックの荷台に乗り込んだ。
そしてトラックは宙港を目指して走っていった。
執筆者…塩味枝豆様

ジードは相変わらずパソコンを動かしている。ジョニーが話し掛けてきた。
「このパソコン・・・なんでキズだらけなんや?」
「パソコンの扱いが悪い奴がいてな・・・おっと、その話しはまた後でだ」
ジードの指の動きが止まった。パソコンを閉じてナイフを構える。キムラも銃を抜いた。
「早速リュージの運の悪さが響いたぜ」
一同は空を見上げる。
空には大量の鳥類・・・いや、翼竜が飛び回っている。その数・・・ざっと30は超える。
「なんか怖いよ〜・・・オロオロオロ・・・」
「じっちゃんの時代からいたんか?なんか恐ろしいわ」
「・・・初めて見るな」
タカチマンだけ平常心だ。ジードは余裕の表情で語る。
さっきの援軍っぽいな。しかも空飛んでるからタチ悪いぜ」
「しかも空中と地上ではこちらが不利なのでは・・・」
「どうかな?遠距離攻撃の数はこちらが多い。
 そう考えれば遠距離攻撃と近接攻撃。どっちが有利だ?」
キムラが言い終わると同時に
突然一番前にいたプテラノドンが空から落ちていった。
そしてキムラが再び口をあける。
「答えは高低差関係無しに遠距離攻撃。
 しかも羽があるから弱点丸出しだ」
「問題は届くかどうか。だがキムラの銃なら問題ない。
 リュージ!トップスピードで撒くぞ!」
「よっしゃ!」
トラックの速度が増す。そんな中プテラノドンが一匹、一匹と地面に落ちていく。
執筆者…塩味枝豆様
「いやいや、いい腕ですね。」
3分の1ほどプテラノドンを落としたときだった。
突如として、運転席の上から、聞き覚えのない声が聞こえた。
「・・・え?」
そこには、白い髪の男が、その右肩に黒い竜を乗せ、座っていた。
「・・あんたは?」
「ああ、自己紹介が遅れました。私は『ゼロ』といいます。こっちは『グレイ』。」
「そうか…で、一体なんの用だ?いつから・・・」
「なぁ、アンタ。俺たち全員に気配も悟られずそこに居られるってことは相当できそうだな。
 あいつらどうにかしてくれるか?さすがに数が多すぎる。」
タカチマンの言葉をさえぎって、キムラが言った。
「お安い御用ですよ。そのかわり、私のお願いも聞いてください。」
そう言うと、誰が返事するより早く左手をあげ、なにか呟いた。
同時に、上空・・プテラノドンの大群の中心あたりに巨大な風の塊が生まれ、
大群を瞬時に切り刻みながら吹き飛ばした。
「・・・・」
「はい、終わりました。」
そこに居た全員が、一時言葉を失った。
「・・・あ、アンタ一体・・?」
ようやくキムラが言葉を絞り出した。
「ゼロです。それ以外は答えられませんね。」
「い、今のは・・・?」
「魔法ですよ。早く片付けたほうがいいかと思いまして。」
「・・・さっきお願いがどうとか言っていたが?」
「ええ、私をこのまま宙港まで送ってくださらないかと。」
「お安い御用・・と言いたい所だが、
 なぜ私たちが宙港に向かっていると知っている?
 そもそも、いつから、どうやってこのトラックに?」
「1つずつお答えしましょう。
 まず、1つ目の質問ですが、これはあなた方の事を先ほどからずっと見ていたからです。
 2つ目は出発してすぐに、魔法で姿を消して乗り込んでいました。」
「なんのために?」
「あなた方を見ていたことに関してはただの趣味です。
 このトラックに乗ったのは私も宙港に用事があるから。
 わざわざ姿を消していたのは言うまでもなく、
 私があのまま頼んだ所で承諾してくださらなかったでしょうから。
 姿を現したのは、このまま気づかれずにタダ乗りしていたのでは申し訳ない気がしたから。
 こんなものでどうでしょうか?」
タカチマンはしばし考え、口を開いた。
「…いいだろう。まぁ、私以外の者が反対しなければだが…」
周りの人を見、特に反対はないようだった。
「どうも、ありがとうございます。」
ゼロは微笑みながら答えた。
執筆者…you様

「ねぇ、ホントに行くの?」
進行方向を見つめたまま、他の人と会話をしようとする様子もないゼロにグレイが話し掛けた。
「ええ、せっかく招待されているのですしね。」
「でも、『火星に来い』じゃなくて、『火星行きのシャトルに乗れ』ってのがあからさまに怪しいじゃん。」
「それはシャトルで「なにか」があるんでしょう。
 それにあの人が私に危害を加えようとするハズがありませんよ。
 メリットがないですし、逆にデメリットばかりです。
 だいいち、私は宇宙空間のど真中でも、
 空間移動術を使えば脱出できるということは、あの人もよく知っています。
 だから、『私』になにかをするということはありえないでしょう。」
「・・・ふーん。」

 

トラックの荷台では、それぞれの人物が色々な事をしていた。
会話をするキムラ、ジード、ジョニー。
乗り物酔いをしているナオキング。
何かを考えているような表情のメイ。
煙草を吸うタカチマン。
淡々とした表情のゼロ。…等等。
…そして、一同を乗せたトラックは日本宙港へ辿りついた。
執筆者…you様、ごんぎつね様
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