リレー小説2
<Rel2.LWOS 1>

 

  宇宙コロニー『箱舟』

 

コロニー連盟に所属する生物兵器開発組織…
Living Weapon development Organizations…LWOS(エルウォウズ)
『箱舟』とは其の根城である巨大コロニーの名称であった。
SFESとは兵器分野でのシェアを奪い合う敵対関係だが、
専攻である生体兵器ではSFESを凌駕する実力を持ち、
地球での活動規模はSFESに次ぐ程だ。
だが、そんなLWOSの所長バルハトロスは、
SFESの許にいる前支配者の一柱アゼラルの直属となっている。
「くく、アゼラルめの信頼を勝ち取ったぞ。
 SFESめ……所詮、前支配者は人になど従わん。
 其処を読めなかったのが、ヴァンフレム……貴様の敗因よ!」
前支配者をスパイとする。
SFESが前支配者を匿っているという情報を得た時から、考えていた作戦だ。
何しろ、前支配者は世界の崩壊を望む異界の魔王達。
闇組織であろうが結局のところ人間でしかないSFESと、根元の所で相容れる存在ではない。
単に前支配者をスパイにするだけではない。
前支配者の絶大な力を逆に利用し、SFESに対し攻撃を行う事さえ出来るし。
だが……
遅過ぎた。
LWOS所長バルハトロスの前に佇むの機関員の報告によると…
『箱舟』に到着した前支配者2柱は、到着と同時に外部からの強制転送にてロスト。
直後に前支配者の居候先である火星の組織SFES…
其のトップメンバーでもあるヴァンフレムからの通信があった。
其の内容は…降伏勧告。
SFESに身柄拘束されている前支配者…
彼等を奪う目的で彼等と秘密裏に接触し、
前支配者の部下になる事で身柄を移せたと思ったLWOSだったが、
SFESはずっと以前から前支配者の魂に仕掛けを施していた。
生物学的には裏業界でも最高峰のLWOSだったが、
霊魂学に関してはSFESに分があった訳だ。
前支配者の魂に施された仕掛けにより、
LWOSは其の内部情報を搾取された挙句、
前支配者そのものの身柄まで奪還されてしまった。
無論、LWOSのSFESに対する敵意も筒抜けである。
SFESは無条件降伏を勧めて来たのだ。
「くっ…ヴァンフレムめ…独り占めする気か…?
 『箱舟』を動かせ!目標は火星だ!!」
執筆者…is-lies
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