リレー小説2
<Rel2.京都焼き討ち2>

 

撹乱作戦は予想以上の成果を上げた。 
猪の様に敵に突っ走り、仲間の事等考えない皇国兵達は 
殆ど同士討ちという形で壊滅していった。
「よし!このまま謁見の間へ突っ込むぞ!」 
…だが、彼等の前に立ちはだかる人影があった。 
「ククク、天皇は教団の良い資金源なんでね。死なせる訳にはいかない。 
 この『井上』様が。貴様等、狼藉者共を呪い殺してくれるわッ!」 
水晶玉を取り出し、怪しげな呪文を詠唱し始める井上。 
「・・・!?」 
突然、数名の体が宙に浮き始める。そして次の瞬間!
ジュバ!! 
突然浮き上がった彼らの体が激しく切り刻まれる。 
謁見の間の前で絶叫がこだまするが、天皇らは気づいていない!
「ギャーー!!」 
苦しみながら倒れる獣人達。 
「くっ、一体何なんだその力は!!」 
エースが井上を問い詰める。 
「まぁ、気合で繰り出せるタダの「魔法」さ。 
 もっとも魔法名ははしょらせていただいたがねぇ・・・。」 
その場に一斉に緊張が走る。この男、ただものではない。
執筆者…is-lies、A夫様

一方『青』は、安全になった1階の方へ出ていった。 
しかし頭を抱えているが、大丈夫なのだろうか。 
「・・・そんなに無理していいのかよ!自分のことぐらい考えろ!」 
「頭痛の身で戦ったら、負ける!大丈夫かアンタ!」 
護衛が必死に『青』を引きとめようとする・・・。
「いや・・・上層にいろいろと気配を感じるんでね。 
 多分、上層部の奴らと関係があるだろうな・・・コレ。 
 それに長峰とやらやエースのことも心配になってきた。」 
「・・・足手まといになるだけだぞ。いいのか?」 
「ここは長峰さんとそのエースさんとやらに任せて、休養を・・・。」
しばらく沈黙する『青』。そして一言放つ。 
「・・・個人の人生、決めさせてくれないか。」<Rel2.a3:6>
執筆者…A夫様

そのころ謁見の間の前では・・・ 
「さーて、もう一発!」 
「ぬあっ!」 
エース達の体が切り刻まれる。 
床には苦しみうめく獣人達の姿がある。 
そしてエースも床に膝をつく。その体からはあちこち出血している。 
「もう終わりか?」 
「くそっ・・・ここまでなのか?」 
「もう終わりの様だな。では死ねぃ!」 
そういうと井上は呪文を唱え始める。 
「くっ・・・」 
もうダメかと思った其の時、
「全く、少々がっかりですね。」 
「!?」 
突然どこからか声が聞こえた。エースの知っている声ではない。 
「もう少し楽しませてくれると思ったのですが・・」 
「誰だ!?」 
ストッ・・・ 
小さな音を立てて、声の主がエースと井上の間に着地した。 
それは綺麗な白・・というよりも銀に近い髪をした青年だった。 
「誰だか知らんが、邪魔するようなら容赦はせん!死ね!」 
シーーー・・・ン 
「あ、あれ?なんで発動しないんだ?」 
「簡単ですよ、あなたの魔法を私の魔法で相殺したんです。」 
「・・え?」 
「あなたとエース君の戦いの相性は悪いようです。
 不本意ですけど、私があなたを始末します。エース君にはまだ死んでもらっては困りますからね。」 
フッと謎の男は微笑み、左手を井上のほうへ翳した。 
「な、なんだ・・・?体が動かなく・・・ッ!!!」 
井上は急に苦しそうな表情になり、その場に倒れ、動かなくなった。 
「た、助けてくれたんですか・・?」 
「ああ、君にはまだ戦ってもらわなきゃ。」 
「・・?と、とにかくありがとうございます。」 
「本当に感謝してるなら、次はもっとおもしろい戦いを見せてくださいね。期待してますよ。」 
男は微笑みながらそう言い、どこかへ歩き始めた。 
「あ、あの!お名前は・・?」 
「・・そうですね。『ゼロ』とでも名乗っておきましょうか。あ、そうそう、その体ではまともに戦えないでしょう。」 
そう言うと、ゼロさんはパチンと指を鳴らし、消えた。 
それと同時に、さっきまでボロボロだった体は全快していた。 
「な、なんだったんだ?あの人。まあいいや。とにかく今は天皇を倒さなきゃ!」 
そう言って、エースは立ち上がった。
執筆者…鋭殻様、you様
「ま…待てッ!!」 
振り向くと、井上が血反吐を吐きながら身体を起こしていた。 
「こ…殺してやる!貴様等全員、
 私の『超絶必殺魔法』で末代迄、呪ってくれるわッ!!」 
水晶玉を持って呪文を唱え始めた井上。 
「!!??」

「ザクザクアクトザクザクマリナーザクキャノンハイザックザクスリーザクレロズクズク…」

「………」 
井上は涎を撒き散らしながら一心不乱に詠唱する。

「ドムドムドムドムリックドム、ジムドムジムドムジドムジドムジ…ワックジドム!」

「………」 
井上の頭部から血が噴き出すが、詠唱は続く。

「ガンガルザイックアッカムヂオンヴワックジドムヅム旧型ゲルグ!!ゼットガンガル!リメイクガンガルゼット!」

井上の詠唱は続く。既に白目になり、痙攣を繰り返している。 
「………」 
静かに武器を抜く獣人達。 
そしてやかましい足音が聞こえてくる。その正体は・・・あいつだ。
「あたたたたっ・・・妙だな。治ったり激しくなったり。」 
「おっ?『青』さん・・・大丈夫なんですか!?」 
心配そうに声をかけるエース。 
「ああ、何とでもなるさ・・・護衛の方とは既に別れたけどよ。」 
「そうか・・・いや、待て!この男をどうにかしなければ!」 
長峰が焦った様子で『青』に声をかけた。

「オングジオグンジオグンジオング・・・ガへっ!?

井上は激しく必死に詠唱をしていたが、その詠唱はキックで止められた。 
「いちいち喧しいんだよ、コラァ!」 
ガラの悪い獣人が攻撃を開始する。 
「唱えさせてたまるかっ!」 
エースや長峰も攻撃に参加していく。 
「さーて・・・これでブチ抜き、出来るかねぇ。」 
そう言うと『青』は靴の底にヒボタニウムを仕込み、井上へ近づく・・・。 
こうして井上はしばらくの間、生き地獄を見ることになった・・・。
執筆者…is-lies、A夫様

さて、こんな状況が展開されていた間、天皇は何をしていたのか? 
なんと、井上が出て行った途端、
謁見の間であるにも関わらず高級な食事を楽しんでいたのだった。 
・・・下品な行儀で。
「ぐふっ!ぐっぷぷふぅ・・・たまらぁん!もっと持ってこいぃ!」 
がっつきまくって周りの方から怪しい目つきで見られる六条天皇。 
しかし藤原がただ1人、美顔をゆがませる事もなく接している。
(・・・ふふふ。この分だと上手くいくだろうな・・・。)
頭の中でそんなことを浮かべる藤原。
そんな様子を、ストラグは陰から見守っていた。
「まあ、何時見ても御行儀が宜しい事でずわ」 
部屋に入って来た女。 
ヒバゴンの許嫁である『岩長姫』であった。 
其の顔は…何と言うか…… 
ヒバゴンとは或る意味、御似合いのカップルである。
「がぽぽん!岩長姫ぐほ! 
 お前も喰え!上等な寿司が揃っちょるぞ!!」 
「ぶぴぴ…では御言葉に甘えて…」 
顔を見合わせてニカッと笑う未確認生命体。 
……こいつ等、鉄漿までしてやがる……
流石の藤原やストグラも、其の醜悪さに内心ヒく。 
そんな彼等の心境等、知る由も無く 
食事を次々と貪る二匹の獣。
「(・・・本当に上手くいくのでしょうか?)」
2体のヒバゴンのような人間をよそに、心で語るストラグ。 
それに対して藤原もプロノズムの力を借り、心で答える。 
「(ふふ、心配は要りません。彼らの食事を予測して毒を盛りました。 
  あともうちょっとすれば、魂をコントロールできるでしょう。 
  その後はストラグさん、あなたに任せます。) 」
「(それならば一安心です。では。)」
2匹の獣は、自分達の末路を知らない・・・。
執筆者…A夫様、is-lies

謁見の間前

 

「はあ、はあ、皆さん、いくらなんでも、これは、やりすぎなのでは?」 
息切れしながら言うエース。 
その足元には白目剥き出し、さらになぜか体から煙が出ている井上が倒れていた。
「確かに・・・無駄な体力を使っちまった・・・」 
「ふう、ふう・・・ちょっと休みません・・か?」
「そうですね・・・ここで待ち伏せするという手もあるし・・・ 
 わざわざ敵陣に疲弊した状態で行くのも危険ですし。」 
「そう・・だな。休むか・・・」 
そしてエース達は少し待機する事にした。
執筆者…鋭殻様

その頃アゼラルは・・・
アゼラルのアジト
アゼラルが水晶の様な物を見て、何か喋っている。 
「ストグラ、状況はどうなのです?」 
(はっ。順調です。ただ、少々厄介な事が・・・)
どうやらストグラと念話(テレパシー)しているようだ。 
(侵入者がいて、下手をすれば計画が失敗という事も・・・)
それを聞き、それまで気楽だったアゼラルの口調が変わる。 
「・・・何?そんな侵入者、貴方なら殺すのも雑作も無い事でしょう?
 何としてでも阻止するのです!!
 ・・・・・私の計画の邪魔は誰にもさせてはなりません!!」 
(は、はっ!御意!)
そして念話は終了した。<Rel2.a3:11>
執筆者…鋭殻様

「どりゃああぁぁ!」 
  ズドーーーン! 
エースの突きが謁見の間の扉を粉々に粉砕する。 
そして一気に部屋へと雪崩れ込む一同。 
「大君!貴方の天下も此処迄だ!」 
代表して長峰が叫ぶ。 
「……誰、君?」
脱力する一同を他所に、ヒバゴンの隣に佇む藤原が、
天皇を自称するモンスターに耳打ちをした。 
「大君、謀反です。どうか貴方様の神の御力で 
 無力な我々を御守り下さいませ」
「ブッフォアアア!!」 
突然、大口を開け、鼻息と涎を噴き出すヒバゴン。 
「許さん!朕に歯向かう愚か者共がァ! 
 神の力…見せてくれようぞ!!」 
「私も御一緒致しまずわ」 
又もや顔を見合わせ2匹のビーストが微笑みあう。 
其れは正視に耐えぬ気色悪さでる。
「っしょあああぁぁああ!! 
 掛かって来いやァ!虫けらァ!!」 
そう言ってヒバゴンが隣にいた側近の頭をムンズと掴む。
「お…大君ィ!?」 
混乱する側近を無視して六条天皇は彼を頭上で振り回す。どうやら側近を武器にする積りだ。
「あ゛ぢょぱぁああ!!」 
「いやああぁぁああ!!(←側近)
凄まじい雄叫びを上げながら突進し、泣き叫ぶ側近を振り下ろすヒバゴン。 
人間じゃねェ!
執筆者…is-lies

「ひ、ひぇぇっ!!」 
一斉にその場から離れる獣人たち。 
続けて側近を横薙ぎに振り、乱暴な攻撃を続けるヒバゴン。 
ヒバゴンが側近を床に叩きつける度、畳が曲がり、折れる。 
ちなみに・・・側近の首や腰などの関節も
大きく人間としてありえない方向に曲がっているが、これに気づく者は居ない。 
居たとすれば、梁の上から高見の見物をしている者達…
1人は先程のゼロと名乗る男。次に其の肩に乗った使い魔の竜。
そして顔立ちの非常に似た金髪の少年と少女…多分姉弟であろう。
尤も、側近の状況に気付いた所で何もしないだろうが。
「始まりましたね。」 
「・・・・。」 
「・・・・。」 
姉弟は、ただ眺めているだけという風で、
当然といえば当然なのかもしれないが、ゼロのように楽しんでいるようには見えない。 
「興味なしですか?」 
「ボク達はこの戦いが終わった後、
 エースさんや『青』さん達が獣人をどうするかを確かめに来ただけだから。」 
「おやおや、もうエース君たちが勝つと決め付けているのですか?」 
「・・・エース達が負けるって言うの・・?」 
「数から見ても、天皇達に勝ち目はないと思うけど?」 
「いえ『グレイ』・・数というのはあの天皇には意味はないでしょう。」 
笑顔で使い魔竜グレイに答えるゼロ。敵の能力を良く見極めている。
「でも、エースと『青』が居るじゃないか。」 
「そう。ですが、万が一ということもあります。まぁ、あくまで可能性ですけどね。」 
「エースさんを助けたのは天皇を倒させるためじゃなかったの?」 
「まさか、戦況をおもしろくするためですよ。
 さすがにこの天皇相手には『青』さんでも苦戦するでしょう?
 エース君が居れば、対等か、それ以上に戦えるでしょうから。」 
「変わってるよね。」
「よく言われますよ。」 
戦っているエース達を見て、楽しそうに微笑みながら言った。
執筆者…you様

「み、味方を武器に・・・噂では聞いてたけど
 これほど恐ろしい男だとは・・・・本当に人間なのか?」 
少し引くエース。
「確かに・・・・あの顔といい・・・・」 
その時、 
「う゛おりゃああああああ!」 
岩長姫がエース達に突っ込んでくる。 
「うおあっ!」 
辛うじて避けるエース。 
「ふっ、二人(匹)もいたのか!これじゃあヤバイぞ!」 
「こ、このままだと全滅って事も・・・・」 
そんな会話の中今度は六条が突っ込んでくる。 
「ぬ゛おりゃあああああ!!死ねぃいいいい!」 
六条がすでに人じゃない間接の曲がり方をした側近を持ち突っ込んでくる。 
其れに気を取られた次の瞬間。 
ボァッ!
雌ヒバゴンが醜いタラコ唇を窄めたかと思うと、其処からネバネバした痰を飛ばして来た。 
「うわっ!?汚ェ!」 
喰らってはマズいと『青』達が回避に専念する。だが、先の六条を忘れてしまった。 
ガシッ! 
「おわぁ!?」 
長峰が六条の毛深い手に捕らわれる。 
「お前は朕の新しい武器ぢゃぁ!」 
「ぐっぱ!がぽぽん!ぶぴぴ! 
 大君に逆らう愚かざを身を以っで味わいなざい!」 
大口をガパッと開けて河馬…いや、 馬鹿みたいに大笑いするヒバゴンズ。 
「(ちっ、コイツはもう…)」 
「(本気で挑むしかない!)」
ガッハァー、ジネエエエェェエエ!!!」 
「ブッハァー、チネエエエェェエエ!!!
2匹のモンスターがエース達に飛び掛る。 
「っ…『俊隼連撃』!!」 
ヒバゴンズに走って行くエース。 
『青』もヒボタンと一体化した身体を変形させ、右腕をバルカン砲にする。
執筆者…鋭殻様、is-lies
「とりゃあああああ!」 
「くらえーーーーー!!」 
二名は渾身の力を込めて攻撃を開始する。 
『青』はバルカンを連射、エースは槍を振り、ヒバゴンズへ攻撃を叩き込む。
それを見た獣人達も援護を開始する。 
バルカンの弾が飛び、槍のぶつかる音。 
謁見の間はあの派手な原型をとどめていない・・・・と、その時! 
「ウオオオオオオオオォ!!!」 
「ブオオオオオオオオオォ!!!」 
ヒバゴンズの様子が何やらおかしい。(元々マトモでは無いが。) 
白目になり、只ならぬ『気』が部屋を覆う。 
「い、一体、ど、どうしたんだ!?」 
それを見た藤原は、 
「(ストグラさん!今です!)」 
とストグラに心で語った。ストグラはそれを聞き、何やら構えをとる。 
「闇の力・・・思い知らせてくれる!」 
ストグラの元から黒い球体が出て、六条達へと飛んでいく。 
しかしそれはプロノズムの力を借りた藤原、そしてストグラにしか見えていない。 
「うぎひぇえええぇぇらっりょらあぁああぁ!!」 
黒い球体は2匹のUMAを包み込む。 
其の中で狂った獣の様に暴れ回るヒバゴンズ。 

 

「…此処に居ると少々危険ですね」 
「うん。外にいこう」 
梁に腰掛けていた4名は、何らかの能力なのか… 
次の瞬間には、其処に居なくなっていた。

 

「あ…あちょんぱら…ぴんちょぺっぽ!!」 
そう意味不明な叫びを放った瞬間、 黒い球体は爆発的に膨れ上がった。 
エース達や長峰達も、これの波動に吹き飛ばされ、壁にぶつかる。
「ちっ!一体何が……!?」 
『青』は己の眼を疑った。 
彼の目前に居たのは、謁見の間の天井を突き破り、 
悠然と佇む全長15メートル程の巨大異形。 
スネ毛の生えた逞しい二本足と四本の腕、頭は無く、 
胸の中央にはヒバゴンズの顔が半分ずつくっ付いている。 
「グヒュヒュ…麿は天皇なり。 
 麿こそが神なり。神に逆らう愚かな虫共よ… 
 ブピピ…身の程を知れええぇぇぇぇえええぇぇ!!!」 
異形が唇のみ開き、鉄漿した歯を見せ付けながら 
何か偉そうな事ホザいたかと思うと、 
エース達に向かって、唐突に歯の隙間から毒霧を吹いて来た。
執筆者…鋭殻様、is-lies

  アゼラルのアジト

 

2柱の前支配者が、ストグラから送られて来た映像に見入っていた。 
アゼラルとモイシス・トコアルだ。
「へっ!始まりやがったな」 
「ええ。これから天皇に、敷往路家の霊気を実体化させ、京都中を襲わせます。
 ああ…考えただけで身が震える心地ですよ」 
「俺も一度、見てみたかったんだ。京都焼き討ち!」
執筆者…is-lies

(元)謁見の間

 

「まずいっ!」 
飛んできた毒霧をエースは辛うじて避ける。 
「ここじゃ駄目だ!外へ移るぞ!」 
「それじゃあ外の街が・・・・・・・そうだ!
 私達が住人を避難させるので『青』さん達はこいつ(天皇)を!!」 
「分かった!じゃあ頼んだ!」 
口調が変わり、すぐさまエースは異形の方へと向きを変える。 
「大丈夫なのか!?」 
「多分・・・・じゃあ行きますよ!!」 
『青』達は距離を取り、後退りしながら攻撃を始める。 
「とにかく、街の人が非難するまで時間をかせがなきゃ!」 
「二人で同時に攻撃を仕掛けるぞ!」 
「はいっ!」 
視線を天皇・・であったもの向けたまま、間合いをはかった。 
「今だっ!」 
「虎爪!!」 
『青』は腕をガトリングに変形させ、胸のヒバゴンズの顔に銃口を向け、
エースはスネのあたりを狙って大きく跳び、姿を消した。 
・・・刹那、コンマ何秒かの間の後、二人の攻撃が決まった。 
「ぐばぁっ!!」 
その叫びと同時に、多量のよだれが辺りに飛び散った。 
「うわっ!キタねぇっ!」 
身をかわす『青』。今まで立っていた場所によだれが降ってきた。 
と、同時に、床がドロドロと溶けてしまった。 
「ひぇっ!!」 
「んなアホな!!どういう体の構造してんだっ!?」 
「しかも今の攻撃効いてないみたい・・・」 
「グギュギュギュ・・よくもやったなァ・・!!」 
そういうと、異形の物は4本のうちの2本の腕を振り上げた。 
「ゲッ!ヤバッ!!」 
「外に出ましょうッ!!」 
二人が金閣の外に出た次の瞬間、異形の物の腕が金閣を完全に破壊した・・!
執筆者…鋭殻様、you様
二人はゆっくりと街の方向と逆の方向へと誘き寄せようとする。
が、異形は街の方向へといってしまう。
二人はそれを見て攻撃を加え、向きを変えようとする。
「クソッ!何でこっちを向かねえんだ!」
「このまま進んだら・・・・取り返しのつかない事に!」
エースの言う通り、このまま進んだら間違いなく京都は壊滅、いや、日本は大混乱に陥るだろう。

 

異形を追う二人。逃げ惑う人々。 
そんな状況を、木の上から見ている男がいた・・・
その男は紺色の長髪、赤と黒のローブをまとっている。 
「あの化け物・・・・街を襲う気か・・・・あのままでは人々が危ないな・・・・・・
 ・・・・・・・・・・あの者達の手助けでもするか・・・・・」 
男は木から飛び降り、街の方へと走っていった・・・・
執筆者…鋭殻様

「おや?」 
「どうかした?」 
「誰かエース達に近づいていくね。」 
「エース君達の味方のようですよ。これはますますおもしろくなりそうですね。」 
「・・・・。」 
「強いの?」 
「おそらく・・今感じた気からして、エース君達以上の強さを持っていそうですね。」 
「へぇ・・。」
執筆者…you様

 

inserted by FC2 system