リレー小説2
<Rel2.クライム・フォン・カーリュオン1>

 

地球消滅の危機…その事態に世界中が騒いでいた 
EUことヨーロッパ連合「フランス」「ドイツ」 
両国首相の会談がフランスのパリで行われていた。
フランスのラヴァルモット首相は、
軍事基地にある試作型航宙機1隻に、
2500人が乗り込めるとドイツのムーヴァイツレン首相に告げた。
「フランスにはその航宙機は何隻あるのだ?」 
とムーヴァイツレンは聞き
「アルザス基地に5隻・ドローヌ基地に3隻・ルーシュン基地に2隻、
 一番巨大なボルドー空軍基地に10隻で20隻ほど」 
とフランス首相は答えた。
「フランスは5万人ほどか…いや我が国も22隻ほどだ」 
「そうか…これでは最悪の事態が起これば、大半の人間が死ぬことになるな。」 
航宙機の地球脱出は、其れこそ焼け石に水といった感じだ。
トントンとドアから音がする 
「ん?」 
と、ドイツ首相ムーヴァイツレンは訪ねるように言った。 
そして今度はドアから声がした
「閣下…閣下…」 
少し低いが若々しい生気に満ちた声だ 
フランス首相はドアに向かっていった 
「入れ…」 
ガシャリと言う音と共に二人の若い軍人が現れた 
一人は紅い髪を伸ばして途中で結んであり、もう一人は 
青く短い髪、二人とも背が高く蒼い瞳であるが、 
赤毛のほうは左目が異様な光を発している恐らく義眼であろう。
二人とも階級章が中佐を示している。
「閣下、ボルドー空軍基地に航宙機を終結させました。
 臨時宙港ですが規模は最大級…。「アトラス」に50万は入ります。」 
そう言ったのは青い髪のほうであった。
「閣下、例の…」 
と赤毛の軍人が言い出した瞬間に首相がそれを止めた 
「黙りたまえ…。貴官が言いたい事はわかった 
 ボルドー基地には送るな。アルザス基地に送れ」 
「了解」
そしてドイツ首相が疑うように言った 
「例の…?何かの新兵器か何かでしょうかね?」 
フランス首相は何も言わなかった。
そして、数秒の時が静かに流れ、フランス首相が言った。 
「赤毛…あ、クライム中佐。グランハルト中佐。下がってなさい。」 
と、フランス首相は言い彼らを下がらせた
「ラヴァルモット殿、部下の名前を忘れになるとは、ボケが激しいのでは?」 
ドイツ首相は言うが、フランス首相ラヴァルモットは黙っていた。 
その頃、各、宇宙ステーションは大改装工事がされていた。 
そして、アメリカ巨大航宙機が50隻、人数は150万が詰め込まれ、
もう既に宇宙ステーションに向かっていった。
何十回も往復し、機体は損壊しかけていた。 
それはヨーロッパ諸国も同じであった。
執筆者…タク様

フランス軍・アルザス基地

 

そこに、二人の士官が到着した。 
クライム・フォン・カーリュオン中佐と、
グランハルト・ベーゼルアイス中佐である。
それを迎える基地司令官は中年の軍人で、下腹部がたるんでいる。
蓄えた顎鬚には白い髭が混じり、
頭の髪はほとんど砂漠状態で、残る髪も真っ白であった。
階級は彼らと同じ中佐。
「カーリュオン中佐……
 この基地は本日より貴官の指揮下に入る。
 ベーゼルアイス中佐は駐留部隊長であったな。
 まぁもっとも、この基地の駐留部隊は
 殆どアトラスやフランス宇宙ステーション、 
 そして、フランス軍宇宙要塞に転属されたがなぁハッハッハッ。
 ではわしは、アトラスに逃げるとしますかな」 
そう言って、歩いていった。
その後、二人は基地の中央に歩み寄ってくと、 
視界に1200人程度の兵士が映った。
その中で、最も階級の高いものが歩み寄り二人に敬礼するとこう言った。
「小官はヴァサロ大尉と言います。
 これより、あなた方を、我が基地に配備された新型戦艦に案内いたします。」
そして二人は大尉の後を歩き更に基地の中を進むと、 
目の前に巨大な宇宙戦艦が2隻映り、さらに大尉が言った。 
「これは新型高速戦艦であります。お二人がそれぞれ船長を務めます。」 
「そうか…わかった。これよりあの新型戦艦の艦長は私こと 
 グランハルト中佐とクライム中佐である。」 
そう言うと二人と1200の兵士は戦艦に乗り込む。
リノリウム製と思しき廊下を歩きながら、 
後ろに続くクライムに解説するヴァサロ大尉。
「艦橋はまだか?」 
クライムは説明をあまり聞かずに質問した。
「艦橋でございますね。艦橋には91人のオペレーターが 
 2交代で働いていて、たしか今は31人が働いています。」 
「わかったから、後どれくらいなのか?」 
そうクライムが言うがあまりわかっていないようだ。 
そう会話をしてる間に艦橋に到着し司令席にクライムが付くと、
明るい調子でヴァサロ大尉に命令した。 
「ベーゼルアイス中佐の艦と通信をつないでくれ。発進だ。」
「了解!!」 
ようやく仕事が与えられヴァサロ大尉はうれしそうに敬礼し 
オペレーターに命じた。
執筆者…タク様
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