リレー小説2
<Rel2.『青』7>
朝
眠りから覚め、 早速、航宙機建造に向かった『青』達の前にあったのは 既に図面通りに完成された小型航宙機であった。
「これは……眠ってる間に…誰かが?」
言っても仕方が無い。 或る程度のチェックを試みたが、オールグリーン。 セレクタが機材を積み込み、『青』達も便乗させて貰う。 驚く程のテンポの良さで、『青』達は地球を後にしていた。 目指すは日本宇宙ステーション。
機内・・・ 一行はそこから、地球を目の当たりにしていた。 破滅現象の規模は何も地上だけでなく、恐らくオゾン層までの範囲にも及び、 何もかもがゴミのように消滅していく光景が展開されるのだろうか?
それを想像した『青』は涙を流しながら、がっくりうなだれてしばらく無言の状態であった。 ・・・あれで、多くの命が粗末になるかと思うと。 彼の両頬を伝う涙には、さまざまな悲しみ、そして恨みが込められていた。
執筆者…is-lies、A夫様