リレー小説2
<Rel2.エース1>

 

 ─西日本の山中─

 

「せやっ!はっ!」
一人の少年が竹刀を人形に向かって振っている。
彼の名は『フライフラット・エース』。
先の大名古屋国大戦に於ける英雄の一角である。
彼は大戦の後、日本皇国で仲間達と別れた後、
己を一から鍛えなおす為、各地を修行する旅を送っていた・・・・
エースはいったん動きを止めると、
「そろそろこの技を試すか・・・」
と独り言をいい一旦後方に下がった後、人形に向かって走りだす。
そして、
「虎爪!!」
エースの姿が消え、一瞬の内に人形がズタズタに切り裂かれる。
エースは動きを止め、腰に竹刀を戻す。
「ふぅ・・・今日の特訓はこれで終わりだ・・・。 
 昨日よりは随分、マシになったなぁ〜。」
執筆者…鋭殻様、A夫様

朝から山中で行った8時間にも及ぶ特訓にも関わらず、
まだ元気の残った様子で下山していく少年、フライフラット・エース。 
能力者の何でも屋『プロ』のA+級…
弱冠14歳とは思えぬ戦闘能力の持ち主であった・・・。 
そして彼が向かった先は、それなりの規模を持つ麓の旅館であった。 
エースは2日前からここを拠点に、特訓に明け暮れている。 
その前にも日本の各地を回っていた事もあった。 
さて、腹を空かしたエース少年は食堂に向かう・・・。
執筆者…A夫様

「さーて、昨日は野菜料理だったから今日は肉料理にでもするか♪
 すいませーん!ステーキひとつお願いしまーす!」 
そして出てきたステーキを食べ始めるエース。 
そんな時、なにやら聞き覚えのある声が聞こえてきた。 
よく聞くと、それはTVから流れている・・・。 
「なんだ?」 
そう思ってエースがニュースを見ると何やら戦いの様子が写っていた。
《うわ!?何なんだあの化け物は!!》
そしてしばらくTVを眺めるとまた聞き覚えのある声が。 
《ぐわぁ!!》
どうやら、その声の主は怪物と戦っているらしい・・・。
執筆者…鋭殻様、A夫様
特に珍しい光景ではない。 
魔物の急激な増加…。 
原因としては戦争による荒廃、廃棄物、死人… 
兎にも角にも、戦争の傷痕が異形の発生源になっているという話だ。 
今ではニュースで気楽に報道されるに至っている。 
問題は其れではない。 
先程の声……
「…!こ、この声は『青』さん!?」
エースは急いでステーキを食べた後、テレビの方へと近づく。
『青』…エースと同じく大名古屋国大戦の英雄の1人であり、
肉体が超兵器『ヒボタン』と同化した日本最強の冒険者でもある。
「なんであんな化け物と・・・・なんかやらかしたのか?」 
エースは少しの間考える。そして、
「何か裏が有りそうだな・・・・よし、俺も『青』さんの後を追ってみるか・・・・」 
その後エースは旅館を出て、ニュースで報道された場所へと行く為の準備を整えて、出発した。
「追いつけなくても何か情報を調べてみるか・・・」
執筆者…is-lies、鋭殻様

道中で情報を集めるうちに、「列車の事故現場は・・・」 
という感じの情報を手に入れたエース。 
幸いにも近場なので、
この情報を頼りに、レンタルで入手した移動車両を使用した。
「・・・?あの光の雫・・・なんだろう。」 
目的地の方で何かの現象を見たエース。 
そして1、2分後、その場へたどり着いた・・・。 
そして、エースがドアを降りると、其処には『青』が居た。 
「エ、エース!どうして此処に?お前、修行の為に旅してたんじゃなかったのか?」 
「『青』さん!無事でしたか!ふう・・・テレビを見て驚きましたよ。一体何があったんです?」 
そして『青』はエースにこれまでの経緯を細かに話す。
大名古屋国で日本皇国…いや、元日本皇国エージェントの『佐竹』という男から依頼を受けたらしく
其の内容は「天皇の暴走を止める」「謎の『破滅現象』の正体を突き止める」というものだった。
東日本や大名古屋国が力を失ってから、西日本…詰まりは日本皇国の天皇による支配が広がっていた。
次の『破滅現象』…というのは聞いた事が無かった。どうも無差別に物質が消滅する現象らしいが…。
其れで天皇を止める為に日本皇国へと向かう列車の中で、エネミーと遭遇した次第という事だ。
執筆者…A夫様、鋭殻様
「そうでしたか…でも何でエネミーが…?」
「さあな…大方、日本皇国の刺客だろうよ。 
 御蔭で列車は……」 
『青』が視線を向けた先には、 
連結器が壊れた列車の車両が幾つか止まっていた。 
まだ日本皇国の中枢は全然遠い。歩いて行く訳にもいかないだろう。 
「まあ、俺が借りた車がありますから、 
 今直ぐにでも出発出来ますよ」
「え?それは本当か?マジ助かった・・・。」 
「あ、それは良かった・・・じゃあ行きましょう。皇居へ。」 
「おう!」
執筆者…is-lies、A夫様

それから彼らはレンタルカーの中で様々なことを語る。 
ネット上のやり取りだとか、これまで遭った災難だとか、 
そして、自分達の生きる目的は・・・ 
この「目的」は『青』は決まっているようである。 
ではエースの目的は・・・それは、またの機会に。
彼らは車を返却した後、ホテルに寄ることにした。 
2人合わせて、エネミーをよく倒したせいか金には困らなかった。
「ふあぁ・・・今日はデカイ奴と戦ったからか疲れたぜ・・・。」
「どうする?明日どこか寄るか?」
「・・・ズー、スー、グー・・・」
「寝てるし・・・。」
そして次の日。何事もない朝が来た。
執筆者…A夫様
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