リレー小説2
<Rel2.101便・タカチマン1>

 

タカチマン一行、それにゼロ達を乗せたトラックは宙港に辿り着いた。
「着いたか。」
「・・・。」
「うぅ、乗り心地最悪やな〜、ケツ痛いわ。」
「ぅぅぅ・・・気持ち悪いよ〜・・・・。」
「大丈夫ですか?」
それぞれ思い思いの事を喋っている。
「へぇ、これが宙港ですか、実際に見るのは初めてですね。」
「来る必要ないもんね。」
ゼロと使い魔グレイのやり取りにキムラが疑問符を浮かべて問う。
「? どういうことだ?」
「ああ、お気になさらずに。それでは、私はここで。どうもありがとうございました。」
軽く礼をして、ゼロとグレイは宙港内に入って行った。
「んん?行っちまったのか、せっかちな奴だな。
 ここに用があるんなら、火星へ行くってことだろ、それなら一緒でもいい気がするけど。」
「不思議な奴だ。あの強さは半端じゃなかったしな。」
受け付けへ向かうゼロの後姿を見ながらキムラが呟いた。
「・・とにかく、私たちも行こう。」

 

 

「なんであの人たちと別れたの?きっと同じ便に乗るだろうに。」
「だからですよ。レイネさんの言っていた「大事」が私の予想通りなら、
 あの人たちはそれを阻止しようとするはずです。
 その場合、一緒に乗っていないほうが色々とやりやすいのですよ。」
「さっぱりわかんないや。」
「じきにわかりますよ。」
執筆者…you様
「全員手続き済んだみたいだな。行くか。」
「・・・少し早い気もするがな。」
「いいじゃないですか、少し早いくらいのほうが。」
「せや、じいちゃんも言うとった
 『何事にも余裕をもって行動することは大切だ』ってな。」
「ゼロの姿は見えないな、この便じゃないのか?」
「もう上へ行ってるんじゃねぇのか?
 あいつは一人だからとっくに手続きは済んでるだろ。」
「それもそうか。」
そんな会話を交わしながら、一行は7番線へ歩いていく。
「?」
「どうかしたか?」
ふいに後ろを振り返ったメイにキムラが言った。
「いえ、誰かに呼ばれた気がして・・気のせいですね。」
そう言うと再び歩き出し、7番線のゲートをくぐった。
執筆者…you様

この航宙機にはキャビンルームが4つあり、
上キャビンルーム、下キャビンルーム、右キャビンルーム、左キャビンルームとなっていた。
各キャビンルームは其々、キャビンブロックの上下左右にあり、
上下左右の通路や、中央部通路で行き来が出来た。
タカチマン達の席は…下キャビンルームとなった。

 

  101便・上キャビンルーム【タカチマン、ナオキング、ジョニー、キムラ、リュージ、リエ、ジード】

 

「…私達は下の方に行く」
「ああ…お前達の席は下だったな」
メイは携帯電話で事前に航宙機の予約を入れていた為、
同行する形になったタカチマン達と席は違っていた。
因みに件のメイは発射迄の暇潰しとしてスクウェアブロックへと向かっていた。
流石、プロとして火星旅行も何度か体験しただけの事はある。
航宙機に慣れていない面子は固まって動きたがらないからだ。
「おう。下キャビンルームE−17だったっけか?」
「そや。ぼろい航宙機だと下は上の足音とかが、ちょいと煩いけど
 コレだけ人が多いと仕方ないわなぁ」
やれやれといった表情のリュージ。
何せ4日間の航宙である。眠れれば良いのだが。
「でもホントに人、多いですね〜」
「そうですね。団体客が多いみたいですよ…
 ホラ、あそこ……」
少年の指差す方向には、何やらサングラス、マスク、ロングコートという格好の男達が
帽子を目深に被り、新聞を読みながらソワソワしていた。しかも全員。
「さて、俺はどうするかな…」
「あ、こっち来いよ。
 お前の言ってた日本皇国の情報、詳しく聞いてみたいしな」
「解った」
ジードはリュージと共に下へ向かった。
執筆者…is-lies

  101便・下キャビンルーム【タカチマン、ナオキング、ジョニー、リュージ、リエ、ジード】

 

こうして、タカチマン、ナオキング、ジョニー、リュージ、
リエ、ジードの6人は下キャビンルームへと向かい、各々の席へと座る。
発進の時間だ。
全身が軽く振動し、微かな浮遊感を感じたと思ったら、
発進完了のアナウンスが船内に響く。
結晶を使用した重力制御は快適な航宙を約束してくれるのだ。
これから4日間、どう過ごそうか等と考える一同。
そんな彼等に…いや、乗客全員に向けられるマシンガンの銃口。
乗客達も慌てふためいている。何が起こったか理解しきれていないのだ。
マシンガンを構えているのは先程の怪しい男達と同じ服装の一行だ。
「な…なななな何なんですか一体!?」
銃を持った男がナオキングに詰め寄る。
「あなかま(煩い)。撃ち殺されたいのですか?
 言うとくがのぉ、コイツは実銃だっちゅーのw」
「この航空機は小生達が乗っ取ったナリ!
 無駄な抵抗はやめるで御座る!ニンニン」
コイツ等、無茶苦茶な日本語喋ってやがる。
暑くなったのか、ロングコートを脱ぎ捨てる一行。
其の下からはイスラム系の服が現われた。
「…えーっと…テロリストさんですね〜」
「……見れば解る」
「シャトルジャックなんて…ついてへんわ…」
そんな中、徐ら立ち上がる1人の男性。
長い顎鬚を蓄えた老人だ。
「あいつは……『BIN☆らでぃん』
BIN☆らでぃん…アメリカ合衆国に対してテロ行為を行い、
イスラム対アメリカの構図を作り上げた張本人である。
アメリカに虐げられたイスラムの解放を動機としており、
何故、話し合いをせず、いきなりテロという行為に出たのかと問われ…
「僕達、英語解りません」
と答えて、各方面から非難された人物でもある。
執筆者…is-lies(ネタ提供・トッパナ様)
「ミーの名前はBIN☆らでぃんであります!
 オメー等は大事な人質である。
 大人しくして下されれば殺しはせェへん」
「そ…其の口調は何なんですか…!?」
「フッ…愚昧な…君達の国の言葉ぢゃねぇか。
 オイラ達は英語が解らなかった為に非難された…
 だから今回のテロでは、ちゃんと貴方達の母国語を
 無数の文献で習わせて貰ったッス」
漫画じゃねぇのか、其の文献?
「……僕、日本人じゃないですケド…」
「あちきの目的は
 『Ω心理教』の追放ぢゃい!
 あいつ等ウゼェ」
ナオキングを無視して話を進めるおバカさん。
一応、言っておくが、英語が出来ないから非難されたのではない。
話し合いもせずに実力行使に出た事が非難されたのだ。
詰まりはコイツ等、何も成長していなかったりする。
「日本政府が要求を飲まなかった場合…
 ジハードを起こしちゃるバイ!
 本来ならジオンみたいにコロニー落としでもかましたかったが
 航宙機で我慢してやるデス!有難く思えにょ☆」
訳の解らない事をのたまうBIN☆らでぃん。
コイツ等、頭大丈夫か?
執筆者…is-lies
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