リレー小説2
<Rel2.101便・セート2>

 

  101便・カーゴブロック【セート、ミレン、キムラ、メイ、ダルメシア】

 

「…………」 
目の前の展開に付いて行けずに唖然とするメイ達。 
そんな中、キムラがクレーン操作室から 
子供達の姿が消えている事に気付き、皆に注意を呼び掛ける。 
「逃げた……のでしょうか?」 
だがセートは心の内に広がる不安を抑えられなかった。 
暫し、気配を探ろうとした其の時。
「なッ!?」 
キムラの背後の先の寝惚け眼少女が立っており 
一瞬でキムラの首を掴んで其の体を軽々と持ち上げる。 
「キムラさんっ!おのれっ!
ダルメシアが勇んで飛び出す。 
あっと言う間に少女の背後に回り込んで槍を繰り出すが…… 
馬鹿な……
信じられない事に、少女は精霊神であるダルメシアの…至近距離での槍撃を防いだのだ。 
で。
まるで手に眼でも付いているかの様な正確さ… 
だが其れ以上に不可解なのは、 
能力霧散効果のある「千早振りの槍」を 
掌で受け止めたという事であろう。 
ダルメシアが驚愕の色を隠すよりも早く、 
少女は指の力だけで槍を持ち上げ、ダルメシアを宙吊りにする。 
そして落ちて来る精霊神に向かって少女が繰り出す、投げ遣りな平手。 
子供を冗談半分で宥める程度の力加減に見えて、 
其れにはダルメシアをコンテナ2〜3貫かせる程吹き飛ばす威力が込められていた。 
「だ……ダルメシア?
コンテナに埋もれ、ピクリとも動かなくなった護衛を見、メイは言葉を失う。 
「………大丈夫……力…調節したから…死んで…いない……」 
呟く様な小声で寝惚け眼の少女が言う。 
其処からは何の感情も読み取れない。
恐怖に囚われ絶句するミレンの首に突き付けられる短刀の刃。 
「ひっ…!?」 
一体、何時の間に近付いたのか…中性的な少年の方だ。 
眼には「本気だ」と言わんばかりの威圧を込め、 
ミレンの肩越しに、じっとセート達を睨む。 
もっとも本気の威圧を込めていると言う事は、 
こういった行為に慣れていないとも取れる。 
其の証拠に少年の方も冷や汗を僅かに流しているではないか。 
「帰って!博士さえ連れて来てくれれば…助かる命もあるの!」 
少年は要求を再び突き付ける。 
そうこうしている内にも、首を絞められているキムラの命は危うくなっている。 
苦虫を噛み潰した様な顔で、決断を下そうとするセート。
執筆者…is-lies

  101便・カーゴブロック3F【????】

 

「あの様子じゃ…駄目かしら……」 
先にセート達と接触した謎の少女シストライテである。 
セートの知恵を見抜き、尾行する形でコンテナブロック内に侵入を果たしていた。 
「レシルには出し抜いちゃう形で悪いけど…… 
 ……セイフォート…特にアズィムは私の獲物!」 
両手に填めたグローブと、眼下の修羅場を眺め、行動の機会を窺うシストライテ。 
「でも厄介よね……離れた両方で人質を取る…… 
 片方を助けられても、片方を殺されちゃね………」

 

其の背後に姿と気配を消した傍観者が居る等、彼女には知る由も無い。
「(私以外にも好機を狙う方が居ましたか…… 
  併し、これは好都合と言うべきか……)」
「(ホント、何する気なの?)」
傍観者…ゼロは楽しさを…其の使い魔グレイは困惑を以って事の次第を見守っていた。 
「(ところでさ・・・いいの?あっちほっといて。 
  あの・・キムラって人、死んじゃうよ?)」
グレイの視線の先にあるのは寝惚け目の少女とキムラ。 
「(そうですね。このまま放っておくのは少々マズイですね。)」
そう言うと、その状況を眺めている少女…シストライテに近づく。
「・・・!?」
気配に気づきゼロのほうへ振り返るシストライテ。 
「(声を出さないでください。 
  気付かれてはお互い面倒なことになるでしょう?)」 
「・・?(脳に直接言葉を飛ばしている・・?)」 
「(初めまして、私はゼロといいます。 
  訳あって詳しいことはお教えできませんが・・・)」 
「・・・私に何か用?」 
極力小さな声でシストライテが問う。 
「(この状況を切り崩す方法をお教えしようかと。)」 
この言葉にシストライテの表情が変わる。 
「(少年のほうを先に抑えるといいでしょう。 
  そうすれば・・あの少女のほうは下手に手だしできなくなります)」 
「どういうこと?」 
困惑の表情を浮かべ、聞き返すシストライテ 
「(あの少年を逆に人質にするんですよ。 
  見ての通り、「ああいうこと」に関してはあの少年は不慣れですから、あなたなら簡単でしょう)」 
「本当に大丈夫なのね?」 
「(ええ。・・そうそう、くれぐれも私のことは他の方に言わないこと。もちろん、あなたの仲間にも)」 
「・・?ええ、いいわ。」 
少し疑問を持ったようだが、すぐ同意し、視線を眼下の小さな戦場へ戻し、決意したように動き出す。

 

「(大丈夫なの?)」 
「(おそらく・・まぁ、もし失敗したら私が動きましょう。 
  少々危険な橋を渡ることになりますがね。)」
執筆者…is-lies、you様

  101便・最後尾機関室【????、????】

 

冷たい金属の床に湿った足音が響く。
ぺたぺたぺたぺたぺたぺたぺた…
「ペンちゃんか…、お疲れさん…」 
ピアスの男が床に寝そべったまま、 
近付いてきたペンギンに声をかける。 
ペンギンもそれに答えようとするが、 
ピアスの男は目を瞑ったまま、人差し指をそっと口に当て沈黙を促す。
「…クドい三連星…足止めにもならなかったか… 
 つーか、もっとボケろよなぁ」 
「今リディナーツ姉弟がいってるペン、問題ないペン」 
「解ってるさ…、だが…、近くに隠れてる奴が……二人… 
 一人は女…、もう一人は……、相当やるな…誰だコイツ…?」
ピアスの男が更に意識を集中させようと体を起したその時―――
ブルルルルルルルルル…
ピアスの男の胸ポケットで携帯電話が振動する。 
ギタリストでもあるこの男。自作の曲でも着メロにしている思ったが、 
意外にも着信はマナーモードであった。
「誰だ? この通信は予定にねぇぞ… 
  …ライズ…!? 
    ………何ッ!? 
      ………解った………」
普段はあまり見せることのないピアスの男の表情に、 
ペンギンも予想外の出来事が起こった事を理解する。
アウェルヌス…まさかこっちの計画に便乗して事を起すとはな…」 
「なにか問題ペン?」 
「い〜や、こっちはこのまま計画通り。だが… 
 ちょっと予定を繰り上げる。全員ここに集めてくれ!」
ピアスの男がスッと立ち上がり、壁に立掛けてあった真紅のギターを肩にかける。
「破滅と混沌のシンフォニー…、これからだぜッ!」
執筆者…Gawie様

  101便・カーゴブロック【セート、ミレン、キムラ、メイ、ダルメシア】

 

「早く結論を出して!其れともキムラさんが死ぬのを手を拱いて見ている?」 
ミレンの首に突き付けた短刀を僅かに震わせて少年がセートに返事を促す。 
其の時、
「!?」
少年が何かを察した様に「ハッ」と息を漏らし、 
捕らえていたミレンを放って、素早く後退する。 
突如、上の階から飛び降りて来る青髪の少女。 
彼女の繰り出したナックルの一撃は、 
先程迄少年の居た空間を、狙い違わずに捉えていた。 
「し…シストライテっ!?」 
少年の叫んだ名前…この青髪の少女こそが、 
カフュ達の出合ったというSFSFと敵対している人物であった。 
「今だッ!」 
セートが駆け出し、棒立ち状態のミレン引っ張ってメイの方へとやり、 
其の勢いのままシストライテと共に少年へと肉薄する。 
両方で人質を取られているなら、片方を救出しても片方は殺される。 
少年を人質にする…セートもそう考えていたのだ。 
シストライテのナックル、セートの刀が少年の足と腕に向かって振り下ろされる。
ガキイイィィイイイン!!
だが其の攻撃は、少年の背から出て来た硬質のによって阻まれた。
失敗した。
寝惚け眼の少女が直ぐにキムラを殺す為、手に力を込めようとする。 
「待ちな。」
「っ!?」 
突如聞こえた新たな声。その声は誰も予想しなかった場所・・少年の背後からあがった。 
その手には剣が握られており、少年の背・・丁度心臓の部分に押し当てられている。
少しでも動けば心臓を一突きされる。それは少年もわかっているらしく、身動きひとつしない。 
「・・・」 
少女が小さく息を呑む。 
「妙な気は起こさないほうが賢明だよ?」 
さらに聞こえる新たな声。 
声のするほうを振り返ると、そこには拳銃を構えた男が一人、銃口を少年へ向けて立っている。 
「多分、戦っても君が勝つけど、君が誰か一人を標的に定めた瞬間、俺かこいつがこのコを殺す。」 
「おとなしく退け。退けばこの少年の命は助けよう。」 
「・・・・」 
その言葉を聞き、キムラから手を離し、機関室方面へ去っていく少女。
「・・・レオンライハ。なぜここに?」 
それを見届け、セートがつぶやくように言った。 
其れに銃を持ったライハが答える。
「多分、セートさん達と同じ理由ですよ。脱出ポッド探し…」
併し、自分達が入って来てから、扉から侵入された気配は感じていない。 
其れ以前に、カフュ達がまだ警備に就いている筈だ。 
どうやって入って来たというセートの問には通気ダクトから侵入したと言う。 
成程。見れば彼等の体は所々が汚れている。 
「そいつ等は?」
流石に事態を呑み込めずに居たキムラ達がセートに問い出す。
「私の仲間です。レオンにライハ…そして此方が協力者の………」 
「あ、知っています。シストライテさん…アンディさん達から聞きました」 
どうやら味方らしい。 
人数は多いに越した事は無い。早速合流しようとした其の時……
「……待て………この少年……」 
中性的な少年に、後ろから剣を突き付けていたレオンが呟く。 
少年は俯いたままで表情が見えない…だがボソボソと話し出した。 
「…何で危ない橋なんか渡るの?……何で希望に掴まらないの? 
 ………言う通りにするのは嫌?だから何人もの命も巻き添えに出来るの?」 
其の科白に、ダルメシアを看ていたメイが柳眉を立てて抗議する。 
「何を……!そもそも貴方達が巻き添えにしたのでしょう!!」 
「…………うん。そうだよ…知ってるよ……… 
 でもボクは…ボク達はSFESに依存する生き方しか出来ないの。 
 其れ以外、許されないの。 
 ………………死ですらね!」 
少年の科白の真意を問うよりも早くレオンが黙る様、少年に告げる。 
だが少年は忠告を無視し、顔をレオンへと向けた。
「…………本気だ……」 
ハッタリである。彼には無抵抗な人間…しかも子供を殺す事等出来ない。 
だが少年は菫色の瞳をレオンへと…己に剣突き付ける男に向けるのみ。 
遂にレオンは本気と思わせる為、少年の背へ剣を軽く突き刺そうと……
「!?」 
「どうしたの?殺すんじゃなかったの?」 
レオンの剣は虚空に添えられたまま微動だにしない。 
いや、腕そのものが動かない。
「……貴方達に退く気は微塵も無いみたいだね…有難う。 
 ………御蔭で……… 
 躊躇い無く貴方達を殺せる…
刹那。何処からともなく現われる光と影の帯が、少年を包み込んだ。 
同時に恐ろしい程の殺気……まるで自分達の命を掌握されているかの様な圧迫感。 
体が芯から震える。生きている心地がしない。 
得体の知れない何か……心の奥底から危険信号が出されるものの 
蛇に睨まれた蛙の様に……足を動かす事が出来ない。 
動いた瞬間に殺されるのではないかという恐怖がキムラ達を支配する。
メイ…瀕死のダルメシアが気付く……… 
戦った事があった…どういう繋がりかは理解出来ないが…… 
ノトシス……ヒュグノア……過去に戦った或る種の敵達を思い出す。 
異形と化す謎の力を持った敵を………
其の時、全員の束縛が解き放たれた。 
球体と化した少年に対峙する様、佇む謎の能力者ゼロの仕業だ。 
「此処は私に任せ、早く立ち去りなさい」 
ゼロが何時に無く鋭い眼で球体を睨みながら、キムラ達を促す。 
何の事かは解からないが、確かにこの場に居るのは危険だ。 
ダルメシアを抱えて走り、機関室側のドアをミレンに開けさせ無事に脱出する。
執筆者…is-lies、you様
残されたゼロは球体…いや、全ての枷を引き千切った少年へと佇まいを直す。 
羽毛に包まれた蛇の如き両腕…赤く輝く単眼…神々しい光背の付いた異形の翼… 
天使の翼に悪魔の翼……そしてハサミムシを思わせる剣呑な尾……其れが少年の化身である。 
…………ゼロ……何を企んでいるの……?
異形と化した少年の声…だが其れにも動じぬゼロ。
「企む? 私はただ戦いが見たいだけです。
 あなたの方こそ、先程のあれは何のつもりですか?
 あなたなら本気を出さずとも、あの状況から脱出すくらい造作も無かったはず」
威嚇するように鋭い尾の先を持ち上げる異形に対し、 
ゼロは防御体勢を取る様子もなく、ただ真直ぐに異形を見つめ、更に問う。 
「彼等を殺せる…と言いつつ、本心では彼等に殺されることを望んだ… 
 違いますか? あなたは…」 
ゼロの言葉を遮るように激しい風圧が起こり、 
同時に、瞬間移動にしか見えない程の速さでゼロの背後を取る。 
堪らず攻撃に出ようとするグレイも異形の蛇の様な腕に捕らえられる。 
貴方に何がわかる!?
「別に…、ただ、あなたはあなたの戦いから逃げていますよね?」 
異形がゼロの背に鋭い尾を突き付ける。 
戦いがそんなに楽しいの?
「殺戮に興味はありません。 
 しかし、あなた方SFESと先程の彼等の戦いには意味があります。 
 その戦いの先に…私の求める答えも……」
暫くの沈黙の後、少年を覆っていた禍々しいオーラが徐々に薄れ、 
グレイも拘束を解かれる。 
「解ったよ。どの道、もうすぐだから… 
 見ててね…」 
「ええ、楽しみにしています」 
「あ、そうだ、もう遅いかもしれないけど、 
 ゼロの事は秘密にしておいてあげるね」 
「それはどうも…」
ゼロがゆっくりと振り返ると、そこに少年の姿はなく、
少年がいた空間には、呆気に取られたグレイと、白い羽毛が舞っていた。
執筆者…is-lies、Gawie様

  101便・最後部クルーブロック【セート、ミレン、レオン、ライハ、キムラ、メイ、ダルメシア、シストライテ】

 

ついに機関室の目前まで到達するキムラ一行。 
左右にはクレーン操作室に上がる階段、 
目の前に機関室への扉がある。
「さて、ミレン、お願いします」 
「OK」 
キャビンブロックカーゴブロック間の電子ロックを見事に開錠してみせたミレンが、 
今度は機関室の扉の開錠を試みる、が……
「あ〜、こりゃダメだな」 
「らしくねぇな、もうギブアップか? いつもなら…」 
「ライハ、解ってないねぇ。 
 この電子ロック、動いてないんだよ。 
 おそらく動力源は別の場所にあるはずだ。 
 「鍵」というシステムが働いてない以上、コイツはじゃない、さ。 
 ちなみにこのタイプの…」
「あ〜分かった!もういい!
 鍵が開かねぇならぶっ壊すまでだ!」
扉に向かってシューティングスターを構えるキムラだったが、
ミレンが扉を庇うように立ち塞がる。
「そんなに柔じゃないさ」
そう言って、拳でコツコツと軽く扉を叩くミレン。
機関室を取り囲む壁と扉は、万が一事故で機関室が爆発した際にも、
その衝撃に耐え得る隔壁となるよう、最も頑丈に造られている部分でもある。
アダマンチウム製…、ちょっとやそっとでは壊れない。
 それに、鍵を壊して開けるなんてのは三流のやることさ」
「仕方ない、やはりカーゴブロックを虱潰しに探索するしかないか…」
執筆者…Gawie様

  101便・最後部カーゴブロック【セート、ミレン、レオン、ライハ、キムラ、メイ、ダルメシア、シストライテ】

 

恐る恐るカーゴブロックへと戻ったキムラ一同… 
だが其処にはゼロの姿も、少年の姿も無かった。 
何が起こっていたのか考えるよりも、 
敵の居ない今、カーゴブロックを捜索すべきだ。
警護にあたっていたカフュやアンディ、リッキーも誘い、 
暫くの間、懸命な探索が行われ……遂に出て来た脱出カプセル。 
併し…………
「オイオイオイ……冗談は止めてくれよ?」 
脱出カプセルを見たキムラが、シャレになっていないとばかりにぼやく。 
無理も無い。 
大型の脱出カプセル群は……… 
壊されていた。 
粉微塵に。
こうなってはタカチマン博士達の吉報を待つしかない。 
だが…気になる事があった… 
先程、自滅したクドい三連星の死体が発見出来なかった事… 
そして下部のコンテナの一つが、空っぽになっていた事…… 
(まさか…) 
一同がそう思った時、 
突然、謎の現象が起きた!!!
一同の目にとびこんできたものは… 
3体の黒い影と、凄い迫力の放射線(ただし効果線)!!! 
いかにも、今から派手な事が始まるかと思ったその時… 
「ぜえぜえぜえ。これをやるのも体力使わな〜い?」 
「そぉそぉ、チョー疲れるって感じぃ〜」 
「チョベリバ(古い…)〜〜」
「……………」 
 一同は沈黙した。
かくして、ボロボロのクドい三連星参上
「うぜぇ……」 
ポツリと漏れたキムラの呟き。 
併し、クドい三連星はアウトオブガンチューで話を進める。
「この転移能力、効果範囲が狭いしぃ〜疲れるしぃ〜 
 くそっ、覚えてろよユーキン!」
「この転移能力、効果範囲が狭いしぃ〜疲れるしぃ〜 
 くそっ、覚えてろよユーキン!」
「この転移能力、効果範囲が狭いしぃ〜疲れるしぃ〜 
 くそっ、覚えてろよユーキン!」
どうやらゼロの様に転移能力で来たらしい。 
其のボロボロの姿を見るに、敗走といった感じだ。 
ユーキン達の居るキャビンブロックで、戦闘が行われていたのだろう。 
転移能力を使われてはカフュやアンディ達の警備も意味が無い。
併し、転移能力とは特Aクラスのレア能力… 
航宙機内の距離で、ぜぇはぁ言っているクドい三連星も、
各国にしてみれば喉から手が出る程欲しい人材なのだ。
このクドい三連星も流石はSFESの将校といった所だ。
「はぅ!?アンタ達、いつから其処に!? 
 ストーカー?やらしー!!消えろって言うか死ねみたいなー」 
「はぅ!?アンタ達、いつから其処に!? 
 ストーカー?やらしー!!消えろって言うか死ねみたいなー」 
「はぅ!?アンタ達、いつから其処に!? 
 ストーカー?やらしー!!消えろって言うか死ねみたいなー」 
「………こっちの科白だ
クドい三連星が襲い掛かって来た。 
………と思いきや…
いきなりクドい三連星の懐から電子音が鳴り響く。 
「あ、ケータイが…」 
「あ、ケータイが…」 
「あ、ケータイが…」 
戦闘を一時中断。アクセサリーに埋もれた携帯電話を耳に付ける。 
「もしもし〜、ガイアだけどぉ〜」 
「もしもし〜、マッシュだけどぉ〜」 
「もしもし〜、オルテガだけどぉ〜」 
同時に携帯が掛かって来て、同時に同じ科白で切り出すヤマンバ。 
暫し、様子を見る事にする 
「あ、誰だよオマエ?知らねぇーよ」 
「あ、要らん。もう掛けてくんな」 
「あ、ガルちゃん!?え、マジぃ!?」 
マッシュとオルテガはハズレだったらしく、さっさと携帯電話を切るが、 
ガイアは友人かららしく、中々話を終わらせない。 
しかも科白がクドいのでダラダラと会話が延ばされている感じだ。 
「ホントぉ!?え、今ヒマかって? 
 ヒマヒマ!超ヒマ!!うん、うん、あいよ!」 
漸く電話を切ったと思ったら、仲間達とゴニョゴニョ話し出す。 
「いい加減、こっちから行くぞ」とキムラが言おうとした其の時、 
「よし!『ジドム』に乗って日本宇宙ステーションにレッツラゴー!!」 
「よし!『ジドム』に乗って日本宇宙ステーションにレッツラゴー!!」 
「よし!『ジドム』に乗って日本宇宙ステーションにレッツラゴー!!」 
急に突進して来るクドい三連星。だが攻撃が直線的過ぎて 
セート達に軽く回避される。 
併し、クドい三連星は既にキムラ達と戦う気は毛頭無かった。 
其のまま直進、機関室側の扉へと入っていく。 
「な……何だったんだ?」 
「…一応…追ってみてはどうでしょうか?」 
メイの言葉に頷く一同。 
日本宇宙ステーションに向かうという科白も気になる。
執筆者…is-lies、ごんぎつね様

  101便・後部RMS収納ブロック
  【セート、ミレン、レオン、ライハ、キムラ、メイ、
   ダルメシア、シストライテ、カフュ、アンディ、リッキー】

 

ブロックというにはあまりにも御粗末だが、 
最後部クルーブロック直前の通路に其れはあった。 
極小さな作業用ロボットアームの操作レバーと、 
外の宇宙空間を眺める事の出来る窓…… 
そして宇宙空間へ出る為のエアロックが存在する。 
メイ達が駆け付けたのは、このエアロックにガイア達が入っていった直後だった。 
「くそっ!間に合わなかったか……アイツ等…何をする気…」 
窓の外の宇宙空間を見て、キムラが声を詰まらせる。 
巨大な恐竜型ロボットが三体… 
101便から今、正に飛び立とうとしていた所だ。 
これこそがSFES機動部隊兵器 
『ワックジドム(クドい三連星専用原色バリバリカラー)』である。 
凄まじいスピードでさっさと地球方面へ飛んでいくワックジドム×3。 
そう…脱出手段は此処にもあったのだ。
慌てて隣のRMS収納ブロックを調べるカフュ一行。 
だが、もう機動部隊のロボットは存在しなかった。 
落胆してキャビンブロックへと向かうが、 
其処は一面血塗れとなっており、ミナもユーキン達も居ない。 
不安に駆られ、機長室へと向かう一同。
執筆者…is-lies
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