リレー小説2
<Rel2.101便・セート1>

 

  101便・下キャビンルーム【????、????、????】

 

乗客が避難し、人気の無くなった下キャビンルーム・・・ 
そこにいくつかの人影があった。 
「・・・ミレンケイムか。なにかわかったか?」 
そこに居た人影が、新たに入ってきた二つの人影に目を向け、話し掛けた。
「いえ、相変わらず連絡方法は皆無、
 さらに妙な機械がウジャウジャ。絶望的っす。」 
「そうか・・・」 
そう言って視線を落とす人影・・彼の名はセート『エーガ』という男の盗賊団の副頭領をしている。
彼の命令で、部下とともに破滅現象による崩壊のきざしがある地球を脱出し、
火星に向かうためこの便に乗った所、今回の事件に巻き込まれたという訳だ。
現在の状況を掴むため、
さらに地球のエーガと連絡をとるために部下と共に情報を集めているが、
わかったのは上のような絶望的なものばかり。 
「・・・仕方がない。少々危ない橋を渡ることになるが・・・」 
「どうするんで?」 
なにかを決断したような顔のセートにケイムが尋ねる。 
「さっきセレクタのメンバーを見つけた。
 おそらく彼等は今回の事件と関わりがあるのだろう。彼等と接触して情報を得る。」 
「で、ですがセートさん。どうやって?
 彼等は俺たちのことは知りませんし、
 だいいち、俺らがセレクタを知ってることをどう説明するんですか?」 
『エーガ様の部下だ』といえばおそらくは大丈夫だろう。
 今のここの状況じゃ確認する術もないしな。 
 ミレン、私と来てくれ。ケイムは引き続き情報収集、
 他の奴に会ったらこのことを伝えてくれ。」 
「「わかりました。」」
執筆者…you様
セートとミレンがセレクタを探し始めて5分ほど経過した・・ 
「見つからないですね・・・」 
「シッ!居たぞ。」 
セートの視線の先に居たのは青髪の少女。
セートの記憶が正しければ確か『シストライテ』という名前。どうやら一人のようだ。 
「・・・そこに居るのは誰?」 
「さすがは『セイフォート殺し』のシストライテさん。」 
そう言って少女―シストライテの前に歩み出るセート。 
もっとも、わざと気配をあてて気付かせたのだが。 
「何者?」 
疑いの眼をセート達に向けるシストライテ。 
「私達はエーガ様の部下です。」 
「エーガの?・・そんな話は聞いていないわ。」 
「私達はあなた方とは別件で火星に行く途中なのです。」 
「わざわざ民間の航宙機で?」 
「その方が自然に入れるので。」 
「・・まぁ、確かにね。いいわ、信じてあげる。それで?私に何の用かしら?」 
「協力をお願いしたいのですよ。
 私達はここの状況を全く理解できていないので。
 どうやら何もしないわけにはいかなさそうですのでね。」
「OK.仲間は多いほうがいいわ。 
 だけど、私達にも詳しいことはわかんないわよ。 
 今の口ぶりから察するに、ある程度はわかっているんでしょ?」 
「ええ、表面的なことは。」 
「自力で調べたの?すごいわね。」 
「まだあと十数名仲間が居ますのでね。今も情報収集してくれています。」
「それは頼もしいわね。とりあえず、お互いの情報を交換しましょうか。」
「それならそこのキャビンルームに移動しましょう。
 乗客はみんな左キャビンルームに居るのでそこには誰も居ませんから。」
そう言って、セートとミレン、シストライテは右キャビンルームへと入っていった。
執筆者…you様

  101便・右キャビンルーム【セート、ミレン、シストライテ】

 

「・・私が持っている情報はこんな所かしら。」 
「成る程、それではあなた方も偶然この事件に巻き込まれたというわけですね。」 
「そういうことね。それじゃ、私はこの辺で情報収集に戻るわ。 
 それじゃ、幸運を祈るわ」 
言って、キャビンルームから出て行くシストライテ。

 

「・・セートさん。」
「ああ、わかっている。どうやら見当違いをしていたようだな・・ 
 まぁ、彼女が言ったように仲間は多いほうがいい。」
「そうですね。・・・ん?」 
ふと、ミレンが天井のほうを見上げる。 
その視線の先にあるものは『通気口』 
「セートさん、なんか変な音しません?」 
「・・どうやら、お客様のようだな。」 
セートも通気口を見上げる。 
「・・来た―」
ドンッ!
通気口から幾つもの影が現れた瞬間、二人共それぞれ左右に飛ぶ。 
通気口から現れたそれは、なにか針のようなものを二人の立っていた場所に放ってきた。 
見た目は蜂型。さきほどの攻撃は毒針といった所だろう。 
「戦闘はあんまり得意じゃないんだけどなぁ・・」 
そう言ってナイフを3本同時に投げるミレン。 
うち2本は外れ、1本は一体の羽にかする。 
「やっぱ外した・・」 
呟き、蜂の毒針を次々とかわす。 
「任せろ。」 
ミレンと蜂型エネミーの前に踊り出るセート。 
「主の名の下に命ず。風の力、解放せよ。」 
そう呟くと、セートの持っている刀から風が生まれる。 
烈風斬っ!
言うが早いか、増幅した風を蜂型エネミーの集団の中心に叩き込む。 
あっさりと、エネミーは全滅した。
「行くぞ、ミレン。さらに情報を集める。」 
「は、はい。」
前部はタカチマンという手練や、佐竹といった技術者等が向い、 
後部はカフュやアンディという其れなりの使い手が軽く警護。 
タカチマン程の者達ならば、無事に情報を持って帰って来る事が出来るだろう。 
態々、自分達が前部に向う必要も無さそうだ。 
キャビンルームでの情報収集は、ケイムに任せたままでも良いだろう。 
戦闘力のあるセート達なら、もっと敵が居そうな場所でも調べられそうだ。
「………少々、突っ込んだ所を覗いて見るか。 
 万が一の場合も考え、脱出ポッドでも探すぞ」 
恐らく機長室に黒幕であるところのSFESが戦力を集中させている。
ならば正反対の後部…貨物室や機関室はどうだろうか?
「もしかして、後部ですか?でも確か、警護が……」 
そう。先にも述べたが、カフュ、キムラ、アンディ、リッキー、メイ、ダルメシア等の強者が 
貨物室に続く後部通路を見張っているのだ。変に怪しまれてしまう可能性もある。 
「貨物室はこの便で最も大きい区画らしいからな。一緒に探して貰う」 
「そんなに巧く行きますか?」 
顔を顰めたミレンに、不敵な笑みで説明するセート。 
「先程のツャア・アジナブル…だったか?
 彼がタカチマンを勧誘していたという事は、 
 何処かに必ず、脱出手段を用意している筈だ。貨物室…如何にも怪しくないか?」 
ミレンがハッと表情を変えた。確かに此処のカーゴブロックなら、 
大型の脱出ポッドも幾つか余裕で隠して置けるだろう。しかも貨物室は調査されていない。 
「彼等はこれを言っても動かない様な連中ではない。必ず、私達に協力してくれる」
執筆者…you様、is-lies

  101便・後部クルーブロック前通路【キムラ、メイ、ダルメシア、カフュ、アンディ、リッキー】

 

「で……此処でアンディ達やシストライテに会ったって訳だ」 
後部クルーブロック前の通路で、左側の扉を指差しながら説明するカフュ。 
だが、キムラ達の眼は真正面の大きな隔壁に向けられている。 
「…こっちは…確かカーゴブロックでしたよね?」 
「ああ。カードキーが無いと入れないがな。 
 カフュ、其の部屋で乗務員の死体を見たんだったよな? 
 だったら案外、仏のポケットにでも入ってるかもよ」 
キムラの科白に勘弁してくれと言わんばかりの表情で答えるカフュ。 
流石に其処迄して入らなくてはいけないという事もないだろう。 
機長室に向かったタカチマン達が通信機能を回復させれば、 
救助隊を呼んで助けて貰えるのだから。 
自分達の目的は飽く迄、キャビンブロックの警護。 
「でもよぉ、さっきからガラクタ一体出て来ゃしねぇぞ?面白くねぇ」 
そんなアンディを落ち着かせようとしたリッキーが 
ふと、キャビンブロック側の通路に、人影を2つ見付けた。 
「あれ?………何か…近づいて来るっす」
直ぐに身構える一同。果たして現れたのは…… 
長い黒髪をポニーテールにした青年セートと、其の部下ミレンであった。 
「・・・誰だ?」 
二人に、疑いの混じった眼を向けながら、カフュが口を開く。 
「はじめまして。私の名はセート。そしてこっちは私の部下のミレンです。」 
ポニーテールのほう・・・セートが自己紹介をし、会釈をする。 
「俺は・・」 
カフュが名前を言おうとすると、それを制してセートが言った。 
「あ、結構です。こちらはあなた方のことは知っていますので。」 
「どういうことだ?」 
カフュの後ろにいたキムラが問う。 
「詳しいことは話せませんが、私達はこの機の中を色々調べましてね。 
 その時に、あなた方の活躍も見させてもらいました。 
 名前は、失礼ながら、あなた方の会話を聞かせてもらった時に。」 
「なるほど。それなら話は早い。で、俺達になんの用だ?」 
「私達と共にこの先のカーゴブロックを調べていただけないかと。」 
「カーゴブロックを?なんでまた。」 
アンディが横から口を挟む。 
「考えてみてください。この機はSFESによって完全に脱出方法を潰されました。
 しかし・・そのSFESもこの機に乗っている。つまり・・」 
「なんらかの脱出方法を残しているはず。
 それを隠すとすれば、広いカーゴブロックが最適・・そういうことですか?」
メイが少し興奮したように言う。
そう、彼女はゼペートレイネに捕らえられた・・
正確に言えば、ゼペートレイネの能力によって
彼女自身と融合させられた、仲間猫丸を救い出すために、SFESの弱み。 
この状況で言えば、脱出ポットやSFESのメンバーを押さえようとしていたのだ。 
しかし、実際は、機の備え付けの脱出ポットは全滅。
SFESのメンバーは見当たらないという絶望的な状況だったのだ。 
カーゴブロックで脱出ポットが見つかれば、猫丸を救い出せるかもしれない。 
そう思えば、興奮もしようものである。
その声に、セートは冷静に返す。 
「そういうことです。どうです?協力しませんか?」 
その問いに、その場に居る者たちが顔を合わせ、二言三言会話を交わす。 
そして、キムラが答えた。
「いいだろう。」
「それなら早速行きましょうか。」 
「俺はここに残る。警備の仕事をほったらかしにするわけにはいかないだろ。」 
カフュが言う。 
「俺達もここに残るぜ。」 
次いでアンディが言い、リッキーもそれに同意する。 
「俺は・・・メイ達についていくか。 
 今までの様子を見る限り、そんなに人は多くなくてもよさそうだしな。」 
キムラが最後に言い、カフュ・アンディ・リッキーの三人が引き続きここの警備に。 
残る3人はセート達と共にカーゴブロックの捜索。となった。
「それじゃあ、乗務員の死体からカードキーを・・・」 
キムラがそういいかけると、セートが声を出した。 
「いえ、その必要はありません。 
 ・・・ミレン、どうですか?」 
そう言って、先ほどからキャビンブロックへ続く扉の傍で何かしているミレンに声をかける。 
「もうちょいっす。・・・よし、OK.」 
その声と共に、電子ロックの扉が開いた。 
「・・・こりゃ驚いたな。」 
「行きましょう。」 
5人は、キャビンブロックへの扉をくぐった。
執筆者…is-lies、you様

  101便・カーゴブロック【セート、ミレン、キムラ、メイ、ダルメシア】

 

航宙機内カーゴブロックは、キャビンブロック等、比較にならない程に広く、
奥行きもキャビンブロックの二倍以上はある。
狭い通路からいきなりこの様な広大な空間に出て、眩暈にも似た感覚を覚える一同。
カーゴブロックに出たと同時に解かったのだが、 
どうやらこのブロックは、3階全てを吹き抜けにした区画の様だ。 
自分達は其の2階…薄い鉄の通路上に足を踏み入れた様であり、甲高い足音が区画内に響き渡る。 
目の前には後部へ通じるドアへと一直線に続く通路… 
通路の所々に左右に向かう通路があり、其の奥には上下へと向かうタラップが設置されていた。
「ふん…大層な量の荷物だ。これから脱出ポッドを探すってのは億劫だな」 
キムラが通路から足を踏み外さない様に設けられた鉄柵越しに、 
1階から3階迄積み上げられた無数のコンテナを舐める様に見回す。 
上を見れば2階と同じ形の通路の底が見え、取り付けられた多くの照明が、 
青白い光でキムラ達の居る2階通路を照らしていた。
「下の方のコンテナを調べるとなると…クレーンを使って上のコンテナを動かすべきですね」 
言いながらメイが指差したのは、カーゴブロック中央部の天井にぶら下がっているクレーン。 
次に、カーゴブロック後部にある扉の真上… 
壁と天井から突き出した形で、カーゴブロック内を一望出来るクレーン操作室。 
外側からは入る為の梯子等は見当たらない。
「成程。クレーン操作には更に後部へ行く必要がありそうで……」
セートの言葉を遮る様に、耳障りな金切音が耳に入る。 
見るとクレーンが凄まじいスピードで動き出していた。 
「何っ!?」 
クレーンはダルメシア達に考える暇も与えずに、あろう事か後部へと続く通路を破壊したのだ。 
直ぐにシューティングスターを構え、クレーン操作室を見上げるキムラ。 
操作室のガラス越しに一同を眺めているのは、2人の子供。 
一人は19か其の辺りの年と見える寝惚け眼の少女。 
もう一人は少女に外見の良く似た…併し背も低く、年端もいかない少年。
《……脱出ポッドを探しに来たみたいだね。心配しなくても良いよ。 
 タカチマン博士さえ手に入れば、皆解放する手筈だから》 
スピーカーから放たれた少年の声。だが信用に値しない。 
先手必勝とキムラが銃弾を放つ。2人の脳天に照準を合わせた必殺の一撃。 
だが、弾丸が破壊したのは子供の頭部ではなく、操作室のガラス窓だけであった。 
銃弾は子供達の目の前で止まっていた。 
《流石、大名古屋国大戦の勇者で暗殺者ギルドの生き残りキムラさん。良い腕ですね。 
 だけど、知ってますか?
 暗殺者ギルドを壊滅状態に追い込んだのがSFESだって事。 
 これは警告です。大人しく戻って、タカチマン博士を差し出して下さい》
其の言葉にキムラがはっとすると同時に、
3つの照明が壊れた通路の向こう側…後部ドア付近に当てられた。 
其処には何時の間にか、3つの大きな影が現れていた。 
其れ等は巨体に似合わぬ脚力で同時に跳躍し、メイ達の目の前へと同時に着地する。 
「な…なななななんななななん何ですかァ!!?」 
ミレンが腰を抜かしたのも仕方ない事であろう。 
彼等の前に佇むのは、すんごいデブの女子高生3人であった。 
ネガポジが逆転した所謂ヤマンバであり、タラコ唇を開いてガッチリと合わさった歯を見せる。 
黒い制服からは本体以上のアクセサリーをジャラジャラ付けた携帯電話… 
超ミニスカートからは見たくも無い下着を見え隠れさせている。言う迄も無いが大根足だ。 
《ええっと…其の人達はSFES機動部隊所属将校 
 『ガイア』さん、『マッシュ』さん、『オルテガ』さん。
 通称『クドい三連星』
「オメー等、ウゼェから出てけ。じゃねーとシバくよ?」 
「オメー等、ウゼェから出てけ。じゃねーとシバくよ?」 
「オメー等、ウゼェから出てけ。じゃねーとシバくよ?」 
三人、順々に全く同じ科白をのたまう。 
ダルメシアが一言。 
「く……クドい………」
執筆者…is-lies

  101便・後部クルーブロック前通路【????、????】

 

見張りに付いてるカフュ達を、影から見守る者達…
謎の能力者ゼロと其の使い魔グレイであった。
「(ねぇ、ゼロ? 
  SFESの計画を潰すって言ったのに、やってること変わらないじゃん。 
  大丈夫なの?)」 
「(しばらくは様子見ですね。 
  下手に動くとシルシュレイさんに勘付かれますし 
  それに、この・・セートさん。でしたっけ。 
  この方、なかなかの知恵の持ち主ですね。しばらく任せておきましょう。 
  うまくすれば、私が手を出さずとも、私の思惑通りにいきそうです。)」 
「ふーん・・・」 
その時、カーゴブロックの中から凄まじい音が鳴り響いてきた。 
「どうやら、中でなにか始まったようですね。行きますか」 
そう呟くと、カフュ達三人に見つからないよう、カーゴブロックへと入っていった。
執筆者…you様

  101便・カーゴブロック【セート、ミレン、キムラ、メイ、ダルメシア】

 

「出てかないなら力尽くで追い出すゾ!」 
「出てかないなら力尽くで追い出すゾ!」 
「出てかないなら力尽くで追い出すゾ!」 
ドングリ眼で小柄なガイアがトゲ付きの棍棒、 
右目に切り傷があり、如何にも狡っからそうなマッシュが鎌、 
一番大柄で頭悪そうなオルテガはハンマーを構え、一斉に襲い掛かる。 
「くっ!……割と早い!!」 
セートがマッシュの鎌を刀で受け止める。 
「やるな、お前」 
鎌に力を入れ、不敵に笑みながらマッシュが言う。 
「やるな、お前」 
ダルメシアに向かっていった筈のガイアも何故かセートに言い放つ。 
「やるな、お前」 
此方はキムラと対峙しているオルテガ。話し掛けてるのは、やはりセート。 
「……クドい…」 
セートに言った直後に再びダルメシアへと向かうガイア。 
だが所詮は人間。精霊神のダルメシアに敵う筈が無い。 
操作された風でガイアが吹き飛ばされる。 
…と、其処でダルメシアの目に入ったのはガイアの下着である。 
超ミニスカートが風で捲れ上がってしまったのだ。 
「いやーーーん!ドスケベ、変態、色魔ぁ!!」 
「いやーーーん!ドスケベ、変態、色魔ぁ!!」 
「いやーーーん!ドスケベ、変態、色魔ぁ!!」 
ガイアのみならず、何もされていない筈のマッシュとオルテガもダルメシアに向かって叫ぶ。 
不愉快なのでダルメシアは風操作能力は使わない様にしようと思った。 
《ガイアさん、マッシュさん、オルテガさん! 
 早く追い出しちゃって!長引くと相手の増援が来ちゃう!》 
「っせーな!クリ坊は黙ってろつーの!!」 
「っせーな!クリ坊は黙ってろつーの!!」 
「っせーな!クリ坊は黙ってろつーの!!」 
先の少年の声にも強気で返すクドい三連星。 
(………クドい……)
キムラがオルテガのハンマーを素早く避け、銃弾を放つが、 
プリクラを貼り付けたシールドによって防がれる。 
一方、外れたオルテガハンマーが一発で床を砕く。
「そろそろ、こっちも本気を出してやる!」 
「そろそろ、こっちも本気を出してやる!」 
「そろそろ、こっちも本気を出してやる!」 
相手の力量を見切ったのだろう。 
一度退いて体勢を整えるクドい三連星。
「これがアタシ達の必殺技『ジェットストリームアタック』だ!」 
先ずガイアが蟹股になって、肩をすくめるジェスチャーに似たポーズを取る。 
「これがアタシ達の必殺技『ジェットストリームアタック』だ!」 
次にマッシュがガイアの背後に移動、此方はコマネチのポーズだ。 
「これがアタシ達の必殺技『ジェットストリームアタック』だ!」 
最後のオルテガが「私バカでぇーす」と言わんばかりに 
指をピシッ合わせた両手を、己の頭頂部に突き付る。 
更に脚と脚の間をOの字に開け、マッシュの後ろへと張り付く。 
「な…何の積り………」
セート達が訝しんだ其の時……! 
縦一列に並んだヤマンバ達が一斉に迫って来たのだ。 
しかも滅茶苦茶早い! 
すっげぇブキミである。 
「な…ななななななななッ!!?」 
何とか構え直そうとするが、 
ヤマンバデブ女子高生3人が直列繋ぎになり、 
高速移動して迫って来るという光景が、 
メイ一行の目を捉えて放さない。
だが、キムラ達の目前で、先頭のガイアが消えた。 
見ると、先程のオルテガハンマーで出来た穴にガイアが落ちていた。 
手足をシャカシャカ動かしながら、1Fへと落下していくガイア。 
続いてのマッシュも、同じくガイアの轍を1ミリの誤差も無く踏んでしまう。 
最後のオルテガも(以下同上) 

 

こうしてクドい三連星は全滅した。
執筆者…is-lies
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