リレー小説1
<Rel1.16>

 

本田宗太郎は世界各国に宣戦布告していた。
これに対し、各国は大名古屋国に軍を派遣するが、
予め、本田によって多くの能力者が引き抜かれ、主戦力は機械による兵器群であった。

 

大名古屋国地上部、上空
「ヒャーハハハハハハハハ!!!」
能力で自由に空を飛ぶ白人男性の能力者が、
キチガイ染みた笑い声を上げながら戦闘機と戦っていた。
「あまりはしゃぎ過ぎるな『ジェット』!我々の目的は飽く迄、陽動だ」
地上部ではインディアン風の大男が、生身で戦車を掴んでは放り投げている。
「そう言うなよ『ジェロニモ』!AD計画が発動されれば
 もうこいつ等を殺せねぇんだ!今の内に殺っとかねぇと溜飲が下がらねェ!」
喋りながらも戦闘機の機銃を避け、其の鳩尾にレイガンを直撃させる。<Rel1.16:1>
原作…Mr.Universe様 脳内再現…is-lies

山岳地帯から落下傘部隊を投入したアメリカ軍だが、
全身を武器に出来る能力者を相手に、敗走を続けていた。
「くっ…何者なんだ奴は…!まるで全身武器庫じゃないか!?」
「全身武器庫……はっ!まさか!
 隊長殿!奴はアルベルト…『アルベルト・ハインリヒ』ですよ!」
「…?何か知っているのか」
「隊長殿、我が国が以前、日本の超人兵士『獣人』に対抗する為に
 アメリカ超人兵士を開発しようとしていた事は御存知ですね?
 アルベルトは其の超人兵士計画の被験者で、唯一の成功体です。
 併し、数年前に失踪してしまったんです…自らの所属していた隊を全滅させて…」<Rel1.16:2>
原作…Mr.Universe様 脳内再現…is-lies

士気高揚の為に日本海へと戦艦に乗って訪れた合衆国大統領は
自軍の敗走報告ばかりを受けて、酷く狼狽していた。
「おのれぇ…あんなちっぽけな小国のクセに……何故…此処迄、一方的に…」
「其れは彼等が強いからではありませんか?」
大統領のボディーガードがいけしゃあしゃあと言う。
「何だと!?貴様、一体どっちの味方だ!」
ボディーガードに掴みかかる大統領。
「どっちの味方って…そりゃ本田さんの味方ですよ」
急に膝から崩れ落ちる大統領。ボディーガードの手には拳銃が握られていた。
直後、ボディーガードの顔の皮膚が溶け、次の瞬間にはハゲ頭の男の顔となっていた。
「だ…大統領!」
「貴様、こんな事をしてどうなると思っているんだっ!?」
ハゲ頭の男はニヤリと笑った。
「決まっているだろ。俺は逃げて、お前等は死ぬ」
銃声を聞き、駆け付けた水兵達がハゲ頭の男を包囲する。
「ハン!逃げられるとでも思っているのか?」
窓際へと後退するハゲ頭の男。
「ああ。この窓から逃げる」
「何だと?…はっ!とんだクレイジー野郎だ」
ハゲ頭の男は水兵達の言葉に耳も貸さずに窓から海へと身を投げる。
慌てて窓から身を乗り出し、水面を見る水兵達。
彼等は見た。ハゲ頭の男がイルカに変身して泳ぎ去っていくところを…<Rel1.16:3>
原作…Mr.Universe様 脳内再現…is-lies

数分後、アメリカ軍の戦艦はいずれも、
見えない不思議な力によって、胴から大きく捻じ曲げられ、次々と海底へ沈んでいった。
其の海底には、所有国を印すマークが付けられていない潜水艦が一隻。

 

潜水艦の中、赤ん坊を抱いた白人女性が耳を欹てて何かを聞き取っている。
「うん。成功よ『イワン』。スクリュー音は全部消えたわ」
《解った。『フランソワ』、ボクは疲れたのでもう寝る。
 『ピュンマ』、君は『グレート・ブリテン』を回収して来てくれ》
フランソワと呼ばれた白人女性に抱かれた赤ん坊、イワンが
テレパシー能力で2人に語りかけた後、寝始めた。
戦艦数隻をサイコキネシス能力だけで沈めたのだから疲れもするだろう。
ピュンマという黒人男性は潜水服も着けずに潜水艦のハッチへと進み、
グレート・ブリテン(ハゲ頭の男)を回収しに向かった。<Rel1.16:4>
原作…Mr.Universe様 脳内再現…is-lies

一方、山道を進軍しているのは中華人民共和国の人民解放軍だ。
皆、背中に大きな包みの様なものを背負っていた。
「隊長!この背中の包みには一体何が入っているアル?」
戦闘になる迄、決して中を見てはならないと言われた包みに、
人民兵の1人が好奇心に負け、上官に答えを求める。
「この中には『強い味方』が入っているアルね」
「強い味方?其れは一体……」
其の時、突然地面から火柱が立ち上がり、数十名の人民兵が一瞬で蒸発する。
そして、火柱の収まった跡に出来ていた大穴から、
太ったナマズヒゲの男がひょっこり顔を出す。
「あいやー?撃ち漏らしがあったアルね。でも次で仕留めるアル」
そう言うと穴の中へと戻るナマズヒゲの男。
「て…敵襲アル!」<Rel1.16:5>
原作…Mr.Universe様 脳内再現…is-lies
「皆!包みを開くアル!!」
人民兵が一斉に、背負っていた包みを降ろして中を開ける。
出て来たのは……何と言うか、冗談キツイ人型ロボットであった。
「隊長!これは何アルか!?」
「我等、中華人民共和国の最終兵器『先行者』アル!
 どうアル!?カッコイイアル!!」
そうこうしている内、人民兵達に土の盛り上がりが急速接近する。
地中に居るナマズヒゲの男が迫って来ているのだ。
「さあ!其の力見せてみるアル!!中華キャノン、発射ァァーーーーッ!!!」
するとアレなデザインの戦闘ロボ、先行者は
今にもブッ倒れそうな動きでコマネチしたかと思うと
股間に設置された射出口からビームを発射する
(其の時の反動で、半数以上の先行者がブッ壊れたが…)。
人民兵達の目の前に残ったのは、大きく抉られた大地のみであった。
「や…やったアル!」
「ワタシ達の兵器が役に立ってるアル!」
「さあ、このまま進軍するアル!
 本田を殺してから、どさくさに紛れて日本を占領するアル!」
だが、人民兵達が再び進軍しようとした時、
ドガガガガガガガガガガッ!!
何処からともなくマシンガンによる攻撃が彼等に降り注ぐ。
「あいやー!まだ敵がいたアルかっ!?」
動く者のいなくなった山道に、木の上から降り立つ青年。
金髪から白人に見られそうだが、其の顔付きは東洋人の様だ。
『張々湖』!敵は全滅させたぞ。出て来い」
「助かったアル…。『ジョー』が加速装置で助けに来てくれなかったらどうなっていた事か…」<Rel1.16:6>
原作…Mr.Universe様 脳内再現…is-lies

イルヴ達が大名古屋国に到着したのは、そんな混乱の真っ只中であった。
一度、大名古屋国の警備をした事のある『青』が、皆を地下迷路への入り口へと導く。
「先ずは俺達がルート確保だな」
ツヨシンは慎重に地下への入り口を開け、素早く入り込む。
「よし、行くぞ、バンガス!ロバーブラザーズの力、見せてやるのだ!」
「ま…待って下さいよ御頭ぁ!」
無思慮に突入するユーキンと、彼を追うバンガス。
「やれやれ…計画性を持ってやらないといけないってのに…」
頭を抱えながら地下迷路へ進入するガウィー。
「コラ!ボクヲ無視スルナッ!」
ジョイフルが足のブースターをシュポシュポさせながらガウィーに続く。
其の光景を見てイルヴは不安に駆られる。
「(人選、誤っていない様に……)」<Rel1.16:7>
原作…トッパナ様 脳内再現…is-lies

地下迷路は非常に入り組んでおり、一同はメンバーを分断して歩を進めていた。
ツヨシン、ガウィーは最初の分岐点から左へ進み、
其の後も左へ左へと進んでいた。所謂、左手の法則である。
「ん……」
ふと、ガウィーが足を止めた。
「どうした?」
「其処だッ!」
ガウィーの槍を受け、岩陰に潜んでいた兵が倒れる。
其れと同時に、周囲から十数人の大名古屋国兵士が現れた。
「くっ!ジョイフル、聞こえるか!こっちは兵だらけだ!」
ツヨシンが通信機に向かって叫ぶ。
ジョイフルは最初の分岐点に、中継役として残っていたのだ。
《解ッタ!助ケハイルカ!?》
「要らん!俺達は隙を見て直ぐに戦線離脱する!
 其れよりもユーキン達の方はどうだ!?」<Rel1.16:8>
原作…トッパナ様 脳内再現…is-lies

「バンガスぅ!何か見つけたか!?」
「いえ、其れに此処、暗くって良く見えませんよォ」
ユーキン御一行は右へと進んで、より一層暗い通路を歩いていた。
普段から少々臆病なバンガスは自分の足音にもビクビクして周囲を警戒している。
其れが功を奏した。暗闇の中で、ほんの僅かな違和感を発見し、注視する。
「あ、御頭ぁ!上の方…何かありますよぉ」
バンガスの示した場所には、空調ダクトが設置されていた。
そして格子越しに大名古屋国地下街を発見出来た。
「おお!でかしたぞバンガス!」
直ぐ様、ジョイフルに連絡を入れるユーキン。<Rel1.16:9>
原作…トッパナ様 脳内再現…is-lies

「召喚に…使えないだと?」
新生名古屋城の実験室…メイの細胞から生成した幼女を前に、
厳つい表情をする魔王、本田宗太郎。
「はい。幾ら召喚環境を整えても召喚出来ません。
 …別魂固体と思われます」
アンドロイドの少女が事務的に答える。
「ライズめ…この事を見越して…。
 何が、クローンで同魂が入手出来るだ…」
「…ライズ・ゲットリック……彼が我々の目的を知悉していたとなると
 最悪の場合、霊魂に対する我々の認識自体、虚構かも知れません」
「仕方あるまい…霊魂研究なんぞしているのは、奴等SFES位だ…
 だが……敷往路家の血筋による力は本物…
 召喚儀式情報も出所はSFESと別だ…召喚儀式そのものは間違っていないだろう」
暫し黙考する本田…
「リリィ!オリジナルの敷往路メイと、再度接触するぞ!
 こういう事もあろうかと、多少の策を弄しておいたからな。楽に捕まえられる筈だ」
「了解」<Rel1.16:10>

原作…is-lies 脳内再現…is-lies


「此処か…」
ダクトの前に集合する一同。だが、ガウィーとツヨシンが見当たらない。
「ツヨシン達は?」
「オカシイ…サッキ連絡ハ入レタ筈ダ…」
訝しみながらジョイフルが通信機を操作したのと同時に、通信機から爆音が周囲に漏れる。
「な…なんだ!?一体」
「がうぃー!ソッチハドウナッテイル!?」
《ジョイフルか!?まだ敵を振り切れていない!お前達は先に進め!俺達も直ぐにむか………》
其処迄言って、通信が途絶えた。
「……仕方ない。行くぞ」
イルヴがダクトの格子を魔法で壊し、先行する。
…其の時。背後の通路から、幾つもの足音が聞こえて来た。
「ぐっ…警備の兵達だ…!」
顔を顰めるイルヴ達を他所に、ユーキン、バンガス、ジョイフルが背後の通路に立ち塞がる。
「ユーキン?」
「此処はボク達が時間を稼ぐ!翡翠さん達は早く行ってくれ!」
「安心シロ。逃ゲ足ニハ自信ガアル」
「…解った…!」
急いでダクトに潜り込むメイ達を尻目に、バンガス達は大名古屋兵と対峙した。<Rel1.16:11>
原作…トッパナ様 脳内再現…is-lies
迫り来る警備兵達に、ボウガンやハンドガンで応戦するユーキン一行。
だが、警備兵は足を止めるどころか、更に早く走って近づいて来る。
次の瞬間、ユーキンは目を疑った。敵兵の数名が一斉に膨張…いや、これは変異だ!
警備兵の中に魚と人間のキメラが混じっていたのだ。恐らくごとりん研究所の技術だろう。
鋭い爪でもってバンガス達に襲い掛かる半魚人!
「ドイテロ!」
ジョイフルがユーキン達の前に出て…
「喰ラエ、セッカーーーッ!!」
額にあるランプの様なトコロからビームを発射。喰らった半魚人達は石と化していた。
「す…凄いじゃないですか!」
「イヤ…コレヲ半魚人以外ニ使ウト……ボクハ死ヌ……」
「なんじゃそりゃあああぁぁぁああ!?」
たじろぐユーキン達に大勢の兵士が飛び掛って来た。<Rel1.16:12>
原作…トッパナ様 脳内再現…is-lies

新生名古屋城前

 

「おお、フランソワか。其方は終わった様だな。
 9人全員戻って来るよう伝えてくれ」
通信機に嬉々として喋る本田。どうやら、外で大暴れしていた9人の能力者達を呼び戻す様だ。
其の本田の左右には、リリィと、長い銀髪の巨漢…即ち秘密兵器TAKEが付き添っていた。
「侵入者ノ中ニ、オレノ相手ニナル様ナ奴ハ居ルノカ?」
「一人一人の力は高が知れているが、集まると厄介だな。
 其処等の能力者では相手にならぬ」
「フフ…面白ソウダ……」<Rel1.16:13>
原作…is-lies 脳内再現…is-lies

無事、地下街に潜入出来た『青』達…だが、目前の広場には敵能力者が陣取っていた。
「………新生名古屋城へ行くには、この広場を通らないといけない。…交戦は避けられなさそうだな…」
「どの道、陽動を起こすんだ。蹴散らすぞ!」

 

「ん……!侵入者だぞ!」
向かって来るメイ、猫丸、ダルメシアを発見し、周囲に知らせる能力者A。
「貴様等ァ!たった3人で我々第7警備班24名に勝てるとでも思っているのかァ!?」
隊長らしき中年の能力者が耳に響く大声で口上を述べるが
「貰ったァ!!」
何時の間にか大きく迂回していたビタミンN達が、敵能力者部隊の背後を取り、一斉に攻撃を開始した。
だが、相手も侮れず、『青』達の攻撃を能力や武器を使って防御する。
…とは言っても所詮は名も無きザコ。バッタバッタと倒されていった。
併し、恐ろしきは其の組織力。幾らでも代えが利くのだ!<Rel1.16:14>
原作…is-lies、Mr.Universe様 脳内再現…is-lies
徐々に徐々に押され…後退していくメイ達。
「……チッ…此処迄か……!」
「残念だったな!」
にやける敵能力者達。だが
「嘘っぴょーーん!!」
同時に、能力者達の周囲に煙が発生した。ポーザの幻術である。
追い詰めさせたと思わせ、一箇所に集まった敵能力者達は油断した所為もあり
全員が一斉に幻術の虜となってしまったのだ。
「な…ば…ばば…化け物がァ…!」
「やめろォ!ショッ●ぁぁッ!!ブッ飛ばすぞォ!!?」
口々に何か叫ぶ敵能力者達を突き飛ばして
新生名古屋城へと急ぐメイ、猫丸、ダルメシア、ポーザ、キムラ、イルヴ。
「さて…ワシ等はもう少し暴れていくとするか」
ごとりん博士や『青』達は頷き、残った敵能力者達を次々と掃討していく。
だが其の時。
「!!」
咄嗟に危険を感じたビタミンNは後ろへと飛びのいた。
するとさっき迄、彼の居た付近の壁から凄まじい勢いで炎が放たれた。
其れが収まった跡…壁には大穴があいており…其処から人影が躍り出る。
「あいやー、又しくじったアル…腕が鈍ってるアルね」
先程、中華人民共和国の人民解放軍を屠った張々湖とジョーであった。<Rel1.16:15>
原作…ごんぎつね様、is-lies 脳内再現…is-lies
 
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