リレー小説1
<Rel1.13>

 

メイの大魔法により瓦礫と化した研究所資料室で何かを探している2つの影。
バンガスとビタミンNである。
「凄いなぁ、沢山の資料がありますね。」
「全部散らばったり埋もれてたりしてるけどな。
 此処から独房の資料を探すとなると気が重いな…
 俺はこっちを探すから、お前はそっちを探せ。」
彼等、独房を発見したのは良かったのだが、
其処の頑丈な檻は未だに健在だったので、檻を開ける為のパスワード入手に来たのだった。
「…ん?こっちは生物兵器資料が主みたいですよ〜」
「序だ。使えそうなの貰っとけ。」
「はいはい……『神明13年度版日本生息モンスター図鑑』!
 やりぃ!コレ、前から欲しかったんだ〜。こっちは…
 『SFES資料』?何だろコレ…えーっと…………」
こう見えてもモンスターや其の生息地・製造組織等には詳しいバンガスだが、
SFESといったモンスターも国も団体も聞いた事が無い。興味を持って手にした資料を開く…
「(何だ…これ?ページが殆ど破かれてるじゃん。
  残っているのは…モンスター資料3ページだけかぁ…
  『セイフォートの心臓』『セイフォートの口』
  『セイフォートの髪』…変な名前のモンスターだなぁ〜…
  しかも…落書きみたいなのあるし………まあ良いや。貰っとこ〜)」
どうやらバンガスの方は大漁らしい。<Rel1.13:1>
執筆者…is-lies
「見付けた!研究所セキュリティーファイル!
 パスワード……………115666!!」
「ふう…何とか見付かって良かったですね!」
「ああ、良かったよ。新しいモルモットが来てくれて。」
いきなり背後からエースに声を掛けられ腰を抜かすバンガス。
ビタミンNは素早くバンガスを庇う様に、二人の間に割って入る。
彼の実力上昇の程を悟ったのか、
ビタミンNは隙無く大剣を構え、バンガスも躊躇いながらもハンドガンを取り出す。
「久し振りだな、ビタミンN…」
「お前も節操の無い奴だな。大名古屋側の看守と思ったら今度は怪しい組織か…?
 誘拐の真似事なんかして…どういう積りだッ!?」
「ほほう…結構調べた様だな、だが元が政府って訳じゃ無いぜ?
 俺は最初から此処の組織の人間で、大名古屋潜入班の一人って事だ。
 まあ、西日本や獣人解放戦線とは違って単なる内偵だがな。
 そうそう、ジョイフルが手に入った事には博士も満足してたが
 併しだ、やっぱパーティ内最強のお前を逃した事は残念だった…
 まさか『鼻』のスウィートブレスに耐えた上に逃げるなんてよ。」
「もういい、話はもう終わりだ!
 政府に突き出してやるから覚悟しろ!」
「…へっ!やってみろよ!」
風を鳴らしてエースに大剣を向けるビタミンN。
彼に対してエースも臨戦体勢をとる。<Rel1.13:2>
執筆者…is-lies

一方、研究所跡周辺――――
ツヨシンは殺戮の限りを尽くすアントラーと戦っていた。
アントラーの大斧を紙一重で躱し、其の懐に入り突きを入れる。
「ぐっ!ちょこまかと…ッ!!」
反撃を繰り出される前に大斧の射程外へと飛び出したツヨシンを、
ロケットランチャーで木っ端微塵にしようと構えるが…
「ちっ!弾切れか……!」
パトカーの掃討に全ての弾を使い切っていた。
舌を鳴らしながら役に立たなくなった武器を投げ捨てる。
「へへ、どうすんだい?オッチャン」
一方、ツヨシンの方は余裕がある。
「…こんな奴に使うのも勿体無いかも知れんが…
 仕方がねぇ!この『口』の力を見せてやるッ!」
光と闇の渦に包まれ、其処から出て来たのは、人間を捨てたアントラー、
巨大な黄金の蟻地獄『セイフォートの口』だった。<Rel1.13:3>
執筆者…is-lies
「……巨大蟻地獄で名前はアントラー…
 さては!こいつの製作者はウルトラマンフリークかぁああ!!!!
 (原作者注:ウルトラマンの怪獣でアントラーという
  クワガタの形をした蟻地獄の性質をした怪獣が居ました。
  しかもいいところまでウルトラマン追い詰めるし)」
ツヨシン、ツッコミどころ間違ってる。
しかし、その突っ込みも理性を失ったアントラーには届かない。
アントラーは怒号とともに角のように飛び出た顎でツヨシンを一突きにしようと突進をかけたが、
ツヨシンが楽々と避け、アントラーの背中に蹴りを入れる。
ただし、それはただアントラーの怒りに油を注いだだけだった。
アントラーの数多い複眼から構成された瞳は原始的な怒りの色に染まっていた。
そして、怒りのアントラーはその力、大地・大気を制御する力を発動した。
これにより周りの環境はアントラーの味方となるのである。
ごごごごご…
大きな音を立てて、
精神集中するアントラーを中心とした地面がすり鉢状に変化していく。
まさに巨大な蟻地獄である。
「うわっと、あぶねー、でもな蟻地獄ってのは、トラップで設置するならともかく、
 目の前ででっかいのがあるのに引っかかるバカはいねえぜ!」
後ろに飛びのいて緊急回避したツヨシンは、蟻地獄の外から銃を打ち込んだ、しかし…
突然砂の柱がせりあがり、アントラーの体を守った。
そして、そのことに驚愕する暇も与えず、別の砂柱がツヨシンを狙う!!<Rel1.13:4>
執筆者…Mr.Universe様
「ぐっ!」
砂柱の一撃をモロに受け、ツヨシンは蟻地獄の中へ落とされる。
其の最深部に待機しているアントラーの背中が、まるで蓋の様に上へと開く。
其処から現れたの長大な舌を備えた巨大な口であった。
「じょ…冗談じゃないぞ!!」
何とか脱出しようとするツヨシンだが、砂流に填まってしまい、どんどん落ちていく。
アントラーは、ツヨシンを背中の大口で丸呑みにしようと突進して来る。
「こうなったら……!」
ツヨシンはギリギリ迄、アントラーを引き付け、背中の大口に呑まれる瞬間に
其の頭を思いっきり蹴り、アントラーの速度と自分の蹴りの反動を乗せて蟻地獄から辛くも脱出した。
「ふう…あんな大口があったとは…接近戦はちょいとヤバいか…」
そう考えツヨシンは蟻地獄から距離をとる。
化物が蟻地獄から這い上がって来た時は無防備だと思っての事だろう。
だがアントラーは逃した獲物を追う訳でもなく地面に潜り込む。
「?」
次の瞬間、ツヨシンの足下に蟻地獄が形成された。
「何だとッ!?」
急いで回避するが、今度は無数の砂柱が現れ、
其の一つ一つが正確にツヨシン目掛けて殺到する。
「あのバケモン…地面の下からでも俺の位置が見えてるのか!?」<Rel1.13:5>
執筆者…is-lies
「まずいな…待てよ!うまく行けば楽勝じゃないか!」
そう心の中で、ツヨシンは呟いたのであった。
ツヨシンが落ち着く間もなく、アントラーは大量の砂柱を張り巡らして攻撃しようとする。
だが、ある決定打で一気に劣勢へ追い込まれた。
 スババババババッ!!
「ゴエエエェエエエェェェ!?」
「おしっ!目さえ潰せばこっちのモンだ!」
大きな水晶体のような目をすべて銃弾で貫かれたセイフォートの口は
痛みのあまり激しくもがき、自ら蟻地獄に体を取られてうまく動けなくなってしまった。
その様子をツヨシンが見逃す訳にもいかず、彼は地面より上進んで廃虚の出っ張りへ移動する。
(ここまで来れば、後は砂柱を避ければあとは楽勝だな!)
ツヨシンはかなり余裕のできた様子でアントラーに攻撃を加える。
どうやら奴は不完全なのか相性が悪いのか地中から外に出る事ができない。
もはや楽勝に見えた。が!
ぶおあぉんっ!!
いきなりその場に電線がうなるような轟音が響き渡る。
その音自体は苦痛にならなかったが、ツヨシンは体全体に反響し、締め付けるような激痛を覚えた…。
「うぎゃあああぁぁぁーーーーーー!!」
その痛覚のあまりツヨシンは悲鳴をあげて倒れ、瓦礫の中へと落ちて行く。
さらに彼の目に前から非科学が当たり前な時代とはいえ、不可思議な現象が飛び込んだ。
なんと、周囲の瓦礫が大気中に舞って砂のごとく崩壊してゆく。
(…こいつ…まさか、く…うき…まで…!)」<Rel1.13:6>
執筆者…A夫様
ついにキレてしまったアントラーは、せめてツヨシンを道連れにしようと
力を暴走させ、大気を急激変調させた上、蟻地獄を無茶な勢いで拡大する。
「うわぁ、まてまて、ちょっと冷静になれ!
 まず第一に、外骨格式の生物は、
 そんな大きさになると自重に耐え兼ねて潰れるはずなんだぞ!
 それなのに、ンな怪獣みたいなデカさの蟻地獄って非現実的じゃないか!」
砂柱から逃げながらツヨシンが叫ぶが、その言葉はアントラーには届かない。
そしてまた、その理論も、通常の生物に当てはまる物であり、
絶大な制御エーテルと、超硬度・軽量化された外骨格を持つ
セイフォートの口には当てはまらないのであった。<Rel1.13:7>
執筆者…Mr.Universe様

「んっ?」
資料室の残骸から出たところでバンガスが立ち止まる。
「どうした?」
そのバンガスに尋ねるエース。
エースとビタミンNは「闘いの中の友情」というものを獲得したらしく、既に敵対してはいなかった。
「いや、なんか地鳴りのような音が聞こえるんですけど…後、土煙も見えるし…」
「あ、ほんとだな…お、見ろよあれ、なんかすごい必死の形相で走ってる奴がいるぜ」
「おー、どれどれ…!あれは、ツヨシンじゃないか?」
そう、アントラーは、よりにもよって資料室に向かっているのであった。
きっと、このまま全員飲みこんで土の下に潜り込もうというのであろう。
そしてその下では、イルヴたちが戦っているのである。<Rel1.13:8>
執筆者…Mr.Universe様

「げ…あいつ等、あんなトコに!」
アントラーから逃げながら、ツヨシンは前方の3人に気が付く。
「お…お前等逃げろおおぉぉ!!」
いきなり言われたところで無理である。ツヨシンの後方のアントラーを見て唖然とする3人。
唯一、エースだけが対応してアントラーに向かって叫ぶ。
「アントラー!!もう止めろ!…ってオイ!!」
以前の仲間の声も、暴走したアントラーを止める事は出来ない。
前方の口を開いたアントラーが迫る。そして…ツヨシンが口の中に入った……だが
ツヨシン「ぐっ!」
飲み込まれると判断したツヨシンは
暴走アントラーの歯を掴んで何とか口内に留まる。
そんなツヨシンすら念頭に無いアントラーは其の侭突進する。他の3人も一緒に食う気だ。
漸く我に返り逃げようとした3人も、アントラーに追い付かれ、其の口内へ入ってしまう。
だが、ビタミンNが大剣をつっかえ棒の様にして口を閉じさせない様にするのと同時に
大剣の取っ手を掴んだまま、残った片腕でエース、バンガスを抱き止める。
一方、獲物を全て、開きっぱなしの口内に含んだアントラーは舌を伸ばす。
重量感のある大舌がビタミンNの大剣を取っ払おうとするが、
「させるかぁ!!」
ビタミンNの毛深い腕に掴まったバンガスがハンドガンで舌の付け根を撃ちまくる。
「ビタミンN!しっかり掴まえとけ!」
「ああ!」
今度はエースが勢いを付けて蹴りを放つ。
其れをマトモに喰らった舌はバンガスに打ち抜かれたトコロから千切れて喉へと落ちる
(アントラーのスピードが凄まじく、口内のメンバーから見れば、アントラーの喉の方が下)。
舌を切られたアントラーは、喉の奥から声にもならない悲鳴を上げ、土中へと潜り込む。
口の中でしぶとく残っている全員を、土で押し込む積りだ。
「ツヨシン!来い!俺の剣の影に隠れろ!!」
急いでツヨシンは下へと向かう。
そしてワイヤーを大剣に巻き付け、他3人もワイヤーで剣の影に非難させる。
眼下を見るとアントラーの喉の部分…ブラックホールの様なものが見える。
ワイヤーが切れた時の事は……考えたくなかった。
直ぐ下には地獄の入り口がある。命綱は大剣とワイヤー。
全員が防御態勢を取ったのと略、同時に
アントラーが全身を超振動させ、土中を掘り進む。
口に入って来た土の多くは、大剣の影に隠れているツヨシン達を避けて落ちて行くが
其れでも体中を鑢で擦られるような痛みが彼等を襲う。
……併し、其の痛みは直ぐに終わった。地下の広い空間に出たからだ。<Rel1.13:9>
執筆者…is-lies

ブレードフィールドでヒュグノアの動きを止めたメイ達。
だが、ヒュグノアは其の結界すらもじわじわと侵食していく。
触手の先端に対結界措置がされていたらしい。
「ははは!色んな手を御持ちの嬢ちゃんじゃな!
  だが其のヒュグノアは…」
博士の言葉を遮る様に、いきなり天井が崩れ落ち、
結界を破った瞬間、ヒュグノアは瓦礫に潰された。
「な…何が起こったんだ…?」
「こらー!出しなさい!」
どうやらヒュグノア、生きてはいるものの出られない様だ。
「……放っておきましょう」
「…だな……」
背後の瓦礫を無視してツカツカとごとりん博士等に歩み寄るメイ達。
こうして不死身のヒュグノアとの闘いは呆気ない最後を迎えたのであった。
「おーい!待って下さーい!」
振り返ると、瓦礫の中の比較的浅い場所からバンガス達が出て来た。
「!確か、バンガスさん!其れに…ユーキンさんとガウィーさんも!」
アントラーの作った蟻地獄があまりにも巨大だった為か、
資料室跡の比較的近くに監禁されていたユーキンとガウィーも
此処に落ちて来てしまっていたのだった。序に機能停止状態のジョイフルも。
「ふう…何とか無事の様だな。」
「ああ、死ぬかと思った…。」
そして、彼等の足下には力を使い果たしたアントラーが仰向けになって倒れていた。
「全く、最後の最後でとんでもない事してくれたな〜」<Rel1.13:10>
執筆者…is-lies

ビタミンN達がツヨシンと合流を予定していた崖の上、
眼下の研究所跡に形成された巨大な蟻地獄を眺める男がいた。
雲が掛かった満月を背にした隻眼で浅黒い肌をした男。
オールバックにし、後ろで纏めた長髪が夜風に靡いている。
ライズと共に研究所を脱出した『角』と呼ばれる者だった。
端正な顔の横、形の良い耳に押し当てた通信機に、
彼、『ヘイルシュメル』は主へと報告していた。
「…地下に全員揃った模様です。ライズ様。」
《解った。併しだ…アントラーが理性を失っていたとは計算外だったな…》
「仕方ありません。アントラーはSS化してから日が浅いのですから」
《…まあ良い。後は予定通りに頼む》
「大いなる鷲の御心の侭に…」<Rel1.13:11>
執筆者…is-lies

地下研究所――
ごとりん博士の横から1人の女が前に出て来た。
派手派手な衣装と凄まじいメイクで直視すると眼が眩しくなる。
「おお!『メケルプ』か!」
「アタイはメケルプ。アンタ達、ヒュグノアとアントラーを退けたみたいだけど…
 そんなボロボロの状態でアタイの『髪』に勝てるとでも思ってるの?
 アンタ等なんか100%化する必要も無いわね。10%で十分ね。うふふふふ…」
メケルプの髪が無数の蛇と化し、肩からも蛇が生えて来た。併し、比較的、人間の姿のままだ。
「皆、アイツを見るな。.」
其れを一目見るなりエースは皆に指示する。
「ちょ、ちょっとアンタァ!なんでアタイの
 『自分を3秒以上見続けた相手を石に出来る能力』が解ったのォ!?」
「…元ネタがバレバレだしな…」
「どーせ、メディウサーだろ?」
図星であった。
「くっ…! でも石化能力が解ったから何だって言うの!
 アタイには他にも強烈な再生能力と絶大な腕力があるのよ!
 瀕死のアンタ達なんか一撃で殺してやるわ!」
殺意を放ちながら突進してくるメケルプ。完全に冷静さを失っている。
序に言うなら強烈な再生能力と絶大な腕力は其々30%、50%化しての能力であり、
今の彼女には10%の石化能力しか備わってはいなかった…。
もう負けが決定した様な状況にも果敢(?)に立ち向かっていくメケルプ。
メイ達も彼女との激闘は忘れはしないだろう(多分)
「ファイアーボール!」
メイは魔法を放った!
「うげげげげげげ!」
メケルプは炎上し、あとかたもなく崩れ去った。
「…ふう」
「それより、イルヴさん、はやく…」
メイは毒で倒れそうなイルヴを抱え込んだ。<Rel1.13:12>
執筆者…is-lies、MAYN様
「イルヴさん、しっかり…(ボカッ)きゃっ!」
ところが、そんな様子を見た『青』は嫉妬したのか、メイをのかす。
「お嬢に何をするんだ、おい!」
ダルメシアを無視して『青』はイルヴの傷口から毒を吸い出しに掛かる。
「…んぐっ、んぐっ…ぺっ! やっぱ毒はマズイ!」
「当たり前だろ…なぁ、『青』。お前泣いてるぞ…?」
「…っ!ち、違う、これは涙じゃなくて汗だっての!」
「イルヴさん…大丈夫かしら? それにしても『青』さん…まさか?」
「お嬢、それはもういいでしょうが…。」
ごごっ
突然、皆の耳に怪しげな音が響く。そこには…アントラーの姿が!
「な!いくら落ちても死なないとはいえピンピンしすぎだろ!」
「這い出てきたかこいつ…ん?様子が…」
だがその時、アントラーの体から金色の光の帯が大量に立ち上り、異次元へと消えていった…。
「あ、あれ?なんだこのシチュエーションは。まあいい、
 それよりとりあえず彼(イルヴ)を助けてジョイフルを…」
一先ずは仲間の事を考えようとするユーキン。
だがアントラーが何やらぶつぶつと呟いていた。
「え…セイフォートの力が…なんでだ?」
そしてアントラーの頭の中に冷酷なライズの声が響き始めた。
…他の人物には全く分からない。
《アントラー…君はSSの器としては不適格な様だったね。
 そのかわり、良いものをやるよ。…お前と最高の相性がある…
 …素晴らしい……失敗作怪獣のプログラムをな!
 まぁ、それを生かして見せておくれよ…彼らの死に様を!》
「なっ…ああっ!?だ、騙しやがったなこの青二才!!」
「なにブツブツ喋って叫んでるんだよ〜…。」
その後、異次元から赤い光の帯が現れアントラーの体に吸い込まれていった。<Rel1.13:13>
執筆者…A夫様

「メケルプの役立たずめ…」
「如何にセイフォート所持者とは言え、所詮、力に溺れた愚か者です」
博士等はアントラーの様子等、気にもしていない。
其の内、アントラーの体がゾンビの様な怪獣へと変異していく。
「あ゛あ゛〜〜!!」
アントラージャンクは何の見境も無い様で、目にしたものを片っ端から破壊していく。
「くっ…皆、体勢を整えるんだ…!」

 

「ああ…此処にも役立たずが……」
ジャンクと化したアントラーが博士等に向かって来たが、博士達は逃げようともしない。
「邪魔だな…始末しろ」
「了解しました」
博士を護る様にアントラーの前に立ち塞がる助手。
彼女の両手の指と指の間には8本の針が挟まれていた。
刹那、助手は人間離れした跳躍をする。
軽くアントラージャンクの巨体を飛び越えている。
そして擦れ違い様にアントラーの頭部に1本の針を軽く差し込んだ。
すると、突然アントラージャンクが悲鳴すら上げずに倒れ込む。
「な…っ!?」
そして、ピクピク痙攣しているアントラーに3つの光弾が打ち込まれる。
其の巨体の左側が燃え、右側が凍り、顔は黒焦げになりアントラーは溶けていく様に消滅した。
ごとりん博士の隣から出て来た、キメラの攻撃に他ならない。
其れは以前、猫丸とダルメシアを倒したキメラだ。
「さて、ワシには最終兵器の調整作業が残っているのでな
 お前さん達には、ワシのペット『トライパージ』と……」
「私、『フルーツレイド』が御相手をします」<Rel1.13:14>
執筆者…is-lies
 
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